これから始まる就活に向けて大学3年生の皆さんは、自分たちの就活がどのようなものになるのか不安を抱えていることでしょう。特に就活スケジュールの変更が大きな影響をもたらし、戸惑いを隠せないという人は少なくないはずです。
スケジュール変更に伴う対策として、ぜひ経験しておきたいのがインターンシップ。就活生は、いつインターンシップに参加すれば良いのでしょうか。時期別に見ていきましょう。
<ダイジェスト>
インターンは企業にも学生にも大きな意味のあるもの
インターンシップのスタートは5月
サマーインターン選考は6~7月
サマーインターン実施は7~8月
秋・冬インターン選考は9月~翌年1月
秋・冬インターン実施は12月~2月
インターンシップに参加する学生が、近年増加しています。その理由には、企業における採用活動の解禁が遅くなったことで、就活期間が短縮されたことが挙げられるでしょう。「できるだけ早くに企業と接点を持ちたい」と考える学生の気持ちは、当然のものと言えます。逆に企業側もインターンシップに参加してもらうことで、早めに学生に会うチャンスができます。つまり、優秀な学生へアプローチをする機会が得られるのです。
いったいインターンシップとは、学生および企業にとってどのような意味を持つのでしょうか。具体的には、次のようなものが考えられるでしょう。
<学生から見た意味>
・学生の間に社会経験を積める
・社会人との接点ができる
・就活の面接などの練習ができる
<企業から見た意味>
・社会経験の場を提供する
・就活が始まる前に優秀な学生を囲むことができる
企業がインターンシップを行う場合、募集サイト等には「インターンと採用選考は関係ありません」といった文言が記載されています。しかし実際には、まったく関係ないとは言い切れません。内定に直結するとまではいかずとも、やはりそこで優秀な成績をあげられていれば、何らかの影響は出るはずです。だからこそ学生・企業にとって、インターンシップは重要な意味を持ちます。
インターンシップに向けた動きがスタートするのは3年生の5月頃。この時期になると、インターンシップについて説明会が実施されます。この時期に説明会が行われるのは「サマーインターン」と呼ばれ、ここから大きな就活イベントがスタートするでしょう。そして、大手就活サイトのページがオープンしていきます。ここからが、就活に向けた動きの始まりです。
ただしこの段階で、まだ志望企業を具体的にイメージできている人は多くありません。そのため、まずはさまざまな業界に触れるという感覚で、インターンシップの説明会へ参加してみると良いでしょう。実際に話を聞いてみることで、それほど興味のなかった業界に魅力を感じたり、逆に華やかなイメージを持っていた業界に自分が合わないと感じたりするかもしれません。これが、企業を知るうえでの第一歩です。
6〜7月になると、大企業からベンチャー企業までインターンシップの選考が始まってきます。面接回数はそれほど多くありませんが、複数回の面接が行われることは珍しくないでしょう。インターンシップの面接では、主に学生時代に取り組んだことを聞かれます。柔軟にスケジュールを組めるよう、前もって調整しておいてください。
この時期のインターンシップ参加者はそれほど多くなく、普通の学生では約3割程度です。テスト期間とも重なっているため、そちらとの兼ね合いも考える必要があります。
サマーインターンの選考に受かった人は、夏休み期間中にインターンシップへ参加します。実施期間としては、1日~1週間程度が多いでしょう。サマーインターンは内定への近道とも言われており、外資系コンサルや外資系投資銀行、ベンチャーなどの中には、インターンシップで優秀と判断した学生に内定を出すこともあります。そのため、これら企業に興味を持つ学生は、サマーインターンへの参加をぜひ検討しましょう。選考に落ちても秋以降のインターンシップを実施する企業もあります。ぜひチェックして、再度チャレンジしてみてください。
サマーインターンを実施していなくても、この時期になると多くの企業がインターンシップを実施してきます。また、テレビ局などの企業では同時期から本選考が始まりますので、多くの学生が就活を意識し始めるタイミングと言えるでしょう。この時期に行われるインターンシップの選考は、プロセスが短くなっています。
インターンシップ期間は、1日などの短いものが中心となります。そのためサマーインターンと比べれば、就業体験というより主な目的は、業界理解や企業理解ととらえておいてください。ただしインターン生だけに向けた説明会を実施する企業もあり、これに参加することで就活が有利になる可能性もあります。
部活動や研究、試験などの関係から、思うようにインターンシップに参加できない状況も考えられるでしょう。できるだけ早い段階から情報を集めることで、そうした機会損失を防ぐことができるはずです。インターンシップは貴重なチャンスですので、できるだけ参加できるように努めましょう。