このお話はみなさんが社会に出る2017年、ちょっと未来のお話。
みなさんと同い年の「ぼく」は社会人デビューしたばかり。
みなさんが入社したとき一緒に働く先輩の考え方を一足早くみてみましょう。
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ぼくは1994年生まれ、今年22歳。
2017年4月にIT企業に入社しました。
元々は公務員を目指していたのですが、インターンシップでお世話になったいまの会社に入社しました。
現在はセールス部門に配属され、慣れないながらもなんとかやっています。
まずは3年がんばりたいと思っています。
部署内では様々な年齢層の先輩たちと一緒に働いています。
これまで同年代と過ごすことが多かったぼくは、いろいろな刺激を受けている日々ですが、
いまどきっぽいな、とたまに先輩に言われてしまいます。
……いまどきっぽいとは?
先輩たちにぼくたちはどういう風に思われているんだろうか……。
先輩たちはどんな考え方を持っているんだろうか……。
ぼくたちと違うんだろうか。
気になったので、ちょっとネットで調べてみました。
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◆ぼくのまわりのひとたちと印象について
営業部長:A部長 (1965年生まれ/52歳)男性
チームリーダー:Bリーダー (1981年生まれ/36歳)女性
教育担当:C先輩(1990年生まれ/27歳)男性
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◆バブル世代:1965~1969年生まれ。(A部長がここにあてはまるようです)
バブル景気に新入社員となった世代のこと。大学卒業時に、バブル景気により就職市場は大幅に好転、売り手市場となっており、内定時には囲いこみのために、豪華料理や旅行に連れて行ったというエピソードは有名。
【価値観】
・年齢とか初対面の人とかでも全然話せる。コミュ力が高い
・女性らしさ、男性らしさなど、何に対しても●●らしさというイメージを強く持っている
・太っ腹、高いもの=よいもの
・欧米に対する憧れが強い
ぼく:確かにA部長は車や家、持ち物も全て高そうだし、お金はどんどん使えって言っているなあ。
ぼくからすると貯金したくなっちゃうくらいだ。ぼくのような新入社員にもどんどん話しかけてくれるし、
みんなに分け隔てなく話していて、コミュ力すごいなあ。
◆ロストジェネレーション世代:1970年~1982年生まれ。(Bリーダーがここにあてはまるようです)就職氷河期(1993年から2005年)時に就職活動をした世代。
バブル崩壊後の「失われた10年」に社会に出た世代であることからこの名称がついた。
【価値観】
□貯金大事
□浪費はあまりしたくない
□仕事が楽しく、どちらかというと結婚や出産の優先順位が低い
ぼく:貯金やお金の使い方はぼくたちとどことなく似ているなあ~なんて思ってしまう。
Bリーダーも部長と比べると、結婚や家庭にこだわってないようだしなあ。
◆ゆとり世代 :1987年~2004年生まれ。(C先輩がここにあてはまるようです)
2002年度以降小中学校で、高等学校において2003年度入学生以降に施行された学習指導要領をゆとり教育といい、その教育を受けたことから名称がついた。
バブル崩壊後、1990年代の平成不況下で育ってきた最初の世代。リーマンショックや就職氷河期を経験している。
【価値観】
□自分で考えて動くよりも、指示を待っている方が楽
□仕事よりもプライベートを充実させたい
□失敗しないか怖い
ぼく:先輩は確かにリーダーや部長に比較すると「自分」が強い気がするぞ。
なんとなく自由な感じがするけどなんとなく同じにおいもする…!
▼参考資料:「ゆとり世代」あるある? 若者世代がやってしまいがちな4つのミス
と、調べていると、おまえはこのタイプに近いなとC先輩がネットで調べた情報を見せてくれました。
こうやって見られてたんだ……!
◆さとり世代 :1987年~2004年生まれ。(ぼくがあてはまるようです)
ゆとり世代と同じ年代を表すことば。
ゆとり世代の価値観と比較すると「高望みしない」価値観が強まった世代の表現方法。
【価値観】
□結婚は別にいいです。恋愛も……
□とにかく貯金に。そこそこの生活ができればいいです
□でも、趣味には投資します!!
ぼく:うん。そのとおり。
そしてそのまま先輩は「次はこんな呼ばれ方もしてるみたいだな」とぼくたちの次の世代について
教えてくれました。
そういえばぼくの友人や後輩の中にはこんな考えを持っている人も多いなあ。
◆つくし世代 :1987年~生まれ。
ゆとり世代と同じ年代、さらに下の世代を指す。ゆとり世代・さとり世代が意味するものよりも、他者とのつながりへの価値観が強まった表現ともいえる。
【価値観】
□コスパ重視!でも楽しみたい!
□自分のことよりも人に尽くしたい
□「それな」が口癖
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ぼく「例えば貯蓄や浪費など「お金」に対してだったり、結婚・出産など「ライフプラン」、そしてスマートフォンやパソコンなどIT機器に関してだったり、人それぞれ違うとはいっても、自分がすごしてきた時代背景で影響を受けているのかもしれないなあ」
部長「世代ごとで共感できることも多いかもしれないが、逆に世代が違うとなんとなく考えが合わないことも。世代の話に関わらず自分が持っている「当たり前」を「当たり前」と思わずにコミュニケーションをとることが必要だな。
……というわけで、飲み会に行こう!」
ぼく・C先輩「う~ん…ちょっと今日は…」
(※本記事はフィクションです。また世代の時期・特徴については諸説あります。)
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実際に「ゆとり世代」について、人事担当者100名に聞いてみました。
▼要注意! 人事が面接で感じる「ゆとり」っぽさとは?