入学試験などと違い、「正解」「合格・不合格の境界線」が明確に何かわからないのが採用面接。だからこそ、自分ではどんなに万全に対策をとったつもりでも不合格になったり、「第一志望」の企業に入社できなかったり、といったことは珍しいことではありません。先輩たちも皆、そうでした。
では、実際どのくらいの人が「第一志望」の企業に入社できているのでしょうか? また、第二志望以下だった企業に入社したものの、「やっぱり第一志望に行きたかった……」と思っている人はどのくらい……? JOBRASS編集部では、学生の時に第一志望だった企業に入社した人、また挑戦したい人の割合を調査してみました。すると……
【学生の時に第一志望だった企業に、また挑戦したいと思いますか?】
・そう思う 32.0%
・そうは思わない 58.0%
・学生の時に第一志望だった企業に入社した 10.0%
第一志望だった企業に入社できたという人は、全体の1割という結果に。9割の人たちは、第一志望に入社しているというわけではありません。約6割の人は、第一志望でない企業に入社したものの、そこでやっていくと決めているようですが、「いつかまた第一志望だった企業にチャレンジしたい」と考えている人も全体の約3割いることがわかりました。
先輩たちの中にも、
「第一志望の企業に落ちたことをずっと引きずっています」
「第一志望の企業に最終で落ちました。挫折から立ち直るには……?」
と、モヤモヤする心境をぶちまける投稿がネットの相談サイトに多数みられます。
共通するのは「面接で、ああ答えていれば合格したかも」など、“タラレバ”をいつまでも考えている姿。これも面接に正解がないからですが、逆にいえば、いくら“タラレバ”を考えても、それで合格していたかどうかも、またわからないものなのです。ということは、考えてもムダということ。
こういった悩みに対し、社会人の先輩たちは、
「断ち切る方法はないと思います。断ち切るのではなく、必要なのは現状を受け入れる方法」
「面接であの時にこうしておけばよかったと思うのは、過去の出来事であり、過去は変えられません。結果としてあなたは第一志望に落ちた、それがあなたの実力であり、変えられない現実です。その現実を受け入れましょう」
「理想や夢を持つことは素晴らしいことだと思う。ですが、すべてが自分の思うようにいかないのが現実です。第一志望で希望職種でなんてことがかなう人間なんて一握りです。世の中のすべてのことが自分の思い通りにいくなんてことは、ありません。みんな何かしら不満をもって現実を生きています」
「第一志望のところに入れたとして、その中で仕事の結果として満足いく結果が得られるでしょうか。あなたより総合力の高い人が、たくさんいるということですよ。逆に、内定を頂いている会社は、あなたの素養を理解したわけです。あとは入社後に、会社の中でどう過ごすかじゃないですか? 就職がゴールじゃないんです」
など、“まずは現状を受け入れること”とアドバイス。
希望通り、予定通りにいかないことなんて、社会に出てみればザラにあること。第一志望の企業がまだ忘れられないというのであれば、再チャレンジも良いでしょう。ただ、“再チャレンジ”のときには、“それまで、どこで、何をしていたか”が重要になってきます。そのためにも大事なのは、「自分を認めてくれたところで、自分がどれだけ役に立てるか」ということであるということを、忘れないようにしましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:社会人5~10年目の先輩 計100名
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