就活をするにあたり、働き方として「総合職」か「一般職」かという選択肢があります。「総合職」とは、さまざまな職種を経験しながらキャリアを積み、将来は幹部候補生となる職のこと。入社後は希望や適性に応じて配属が決まり、転勤の可能性があります。
「一般職」とは「定型的な一般業務にあたる職」で、原則として転居を伴う異動はありません。仕事内容のほか、昇給・昇進に差がある場合が多いのが特徴です。
それほど昇進に興味はないし、転勤がない一般職として働くほうが、自分に向いているかも……と最初は納得していても、実際に何年か働くうちに、やはり同期と昇給などで“差”がつくことが辛くなってくる人もいるようです。そこでJOBRASS編集部では、一般職の人たちに、「総合職を目指せばよかった」と思うことはありますか? という質問をぶつけてみました。
まず、総合職と一般職の違いをみてみましょう。
・企業の基幹となる業務や企画立案、対外折衝など総合的判断を要する業務に携わる
・昇進に制限がなく、将来の幹部候補
・色々な部門を経験させるため、転居を伴う異動の可能性がある
・4年生大学卒業生が中心
総合職のなかには「準総合職」「エリア職」などという職種がもうけられていることもあります。こちらは総合職の補助が目的で、エリア内での異動はあっても、基本的に転居を伴う異動はありません。
・主に定型業務に従事し、総合職の補助的な仕事をすることが多い。仕事の幅は狭く、「事務職」とも呼ばれる
・転居を伴う異動はない
・昇給、昇進もあるが、限定される傾向がある
・高専卒、短大卒、4大卒などさまざま
【「総合職を目指せばよかった」と思うことはありますか?】
・ある 15.0%
・ない 85.0%
総合職にすればよかったと思っている一般職の人は、15%。男女別では、「総合職を目指せばよかった」と思ったことがある男性は16.9%、女性は8.7%で、男性のほうが後悔している割合が高いようです。
では、どういうときに「総合職を目指せばよかった」と思うのでしょうか? トップ3は以下のとおり。
【1位】単調な仕事に「飽き」がきたとき
「単調な労働に飽きてきたとき」(男性/33歳)
「現在の仕事に嫌気がさしたとき」(男性/35歳)
「違った人生もあるかな」(男性/58歳)
【2位】「やりがい」を実感できない
「やりがいがない」(男性/38歳)
「責任ある仕事を任されないとき」(女性/36歳)
【3位】給料が……
わかっているつもりでも、昇給が見込めなかったり、総合職の人と比べて辛くなったり、ということはあるでしょう。また、安定性に不安をおぼえるという声もみられました。
「雇用の安定性と年収」(男性/50歳)
「給与」(男性/42歳)
「年収が低い」(男性/51歳)
もっとも、前述調査結果によれば、85%の人は一般職で就職して満足しています。自分がどちらに向いているか、よくよく考えて働き方を考えましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:一般職会社員 計100名