地方学生の就活は、訪問する会社が遠方の場合、時間とお金がかかってしまい大変です。もちろん、地元企業のみに絞ることもできますが、企業数などを考えると、やはり都心へ出てくる就活生は多いでしょう。
また、都心部近郊に住む学生と比べて「就活するぞ」という気持ちに切り替えにくく、スローペースな活動になってしまいがちです。そのような理由から、対策を講じず就活するとかなり厳しい状況に置かれてしまうかもしれません。ここでは、地方学生に向けて、都心での就活を成功させる近道とポイントをご紹介していきます。東京に限らず、大阪や福岡など遠方の都市での就活を考えている人も参考にしてくださいね。
多くの地方学生が毎年「時間」と「お金」に悩まされています。説明会や選考・面接の度に長距離移動を繰り返さなければならないことは、とても大変なことです。また、もし連日予定が続く場合には宿泊も必要になるでしょう。そうなれば、当然移動費だけでなく宿泊費も要します。
また別の問題としては、地方では都心部に比べると説明会や就職イベントの開催が少ないのも悩み。企業との接点をより多く持つために、都心部へ繰り返し訪れる学生から悲鳴が聞こえてきそうです。
では、地方学生が都心で就活を成功させるために、どうすればいいのか。まずは就活にかける時間対策を見てみましょう。
就活中は、大量のエントリーシートと履歴書を用意することになります。そして、志望企業の研究を行い、志望動機や自己PRを構築。こうした事前準備をした上で、説明会や面接に参加することとなるでしょう。実際にはエントリーシートを書く前に、まず「自分自身はどのような人間なのか」などを考える“自己分析”を行います。さらに「自分はどんな業界が向いているのか」「この企業が気になる」などを考える“業界・企業研究”も欠かせません。エントリーシート1枚書くにしても、膨大な準備(時間)が必要なんです。
そして、エントリーシートの厄介なところは、書く内容に正解がない、という点です。そのため、誰もが締め切りギリギリまでより良いエントリーシートを作りたいという気持ちになります。
このように、就活をはじめると「時間」は何時間あっても足りないくらい忙しくなるのです。
そこで、長距離移動の時間は有効に活用しましょう!
多くの場合、移動には新幹線や飛行機を使うことになると思います。移動中は資料の読み込みやエントリーシートの下書きをすると良いでしょう。移動中は集中できないという人も、移動前夜やその日の早朝などに行い、移動中は足りなかった睡眠時間を補う、というのも立派は有効活用です。
就活中は忙しくなり、アルバイトもままならなくなることも。たとえば「アルバイトのある日に面接が入るかもしれない」と考えれば、場合によりアルバイトを一時的に休んだり、辞めざるをえなかったりします。そこで賃金が足りない分、それを補うために支出を抑える方法を考えましょう。
まずは移動費の節約を図るために、次のようなサービスを利用することをオススメします。
■高速バス・深夜バス
■新幹線の割引
■飛行機の割引
■LCC(格安航空会社)
■回数券・マイレージ
他にも、ICカードを利用すると割引になるサービスや、平日か土日祝日かでも値段が変わります。また特急の種類を替えてみたり、早朝や空席の多い時間帯限定で発売されているプランもあります。ネットで検索すると色々見つかるので調べてみてください。
そして面接がある度に移動していたのでは、時間もお金も、そして体力も消耗してしまいます。そんな時は思い切って宿泊滞在するのも一つの手段。1人が心細い、またはもっと節約したい、なんて人は就活仲間同士でウィークリーマンションやマンスリーマンションをシェアするのもいいかもしれません。その方が、交通費も宿泊費も確実にコストダウンできますよ。
「お金もない」「時間もない」そんな人もご安心を! 少し工夫するだけで、生の情報を収集することができます。
それは、地元の先輩やゼミ・サークルの先輩たちに、就活の体験段を聞いてみることです。良い就活をする上で、経験者である先輩の話はとても参考になります。もしかしたら、自分が志望する企業・業界を受けているかもしれませんよ。その際の面接での雰囲気やエントリーシートのアイデア、自己PRのポイントなどを教えてもらえば、就活がさらに有利になります。
負担軽減の他に気をつけたいポイントとして、就職活動の進め方や考え方について、定期的に見直してみることが大事です。例えばお金を節約するあまり、志望企業を絞り込み過ぎて就活自体が上手くいかなかったり、移動時間で疲れてしまい、本番で力が発揮できなかったり……そんなことがあっては本末転倒。本当に大切にしているのは、「勤務地」なのか、「企業規模」なのか、それとも「仕事内容」なのか。きちんと見直すことで、無駄のない就活・失敗しない就活ができますよ。