さあ就活! というと、名前を知っている企業に目がいきがち。でも当然、皆が名前をよく知っている企業ということは、それだけ競争率が高いわけで……。企業研究をするときには、大企業だけでなく中小企業にも目を向けて視野を広げてみましょう。中小企業のメリットとは? また中小企業に向いている人とは?
大企業にも中小企業にも、それぞれの魅力があります。以下、メリット・デメリットをまとめてみました。
【大企業のメリット】
・ネームバリューがある
・プロジェクトの規模が大きい
・基本給が高い
・社内・外でさまざまな人に出会える
・福利厚生がしっかりしている
【大企業のデメリット】
・社内競争が激しい
・自分の仕事の成果が実感しにくい
・個人の裁量は少ない
・意思決定のスピードが遅い
【中小企業のメリット】
・責任がある仕事を任される年齢(出世)が早い
・社内の風通しが良い(意思決定が早い)
・個人の能力を活かしやすい
・希望の職種につきやすい
【中小企業のデメリット】
・個人の負担が大きい
・ビジネスの規模や社会的な影響が小さい可能性もある
・仕事が合わなかった場合“逃げ場”がない
中小企業で採用を担当している人事関係者は、そのメリットをこのように話してくれました。
「中小企業は、社員が少ない分、幅広く仕事を経験でき、また“自分が必要”とされている感じを大企業より強く味わうことができるでしょう。
大企業は組織の一部で、自分がいなくても……というイメージを抱きやすいですが、中小企業の場合、仕事の幅が広く、広範囲の経験ができます。ただ、逆にいうと負担が大きい。また大企業なら、部署が変われば仕事も全然異なってくるということはありますが、中小企業では、その仕事がイヤでも、異動で仕事内容をガラッと変えるということは難しい可能性は高いです。
大企業は、「同期」の人数も多く、出世への競争相手も多くなりますが、中小企業の方が、競争相手が少ない分、早く成長・出世できます」
まとめると、中小企業に向いている人とは、
・主体的に行動したい人
・組織の一部というより、個人として仕事をしたい人
・ある程度福利厚生が整っていれば細かく気にしない人
といった人。
もちろん大企業にも中小企業にもいろいろな企業があるので、この限りではありませんが、就活で多くの企業に触れ、自分がどのように働きたいか、どのような働き方が向いているのかを考え続けることは大切です。