就活のプロがあなたをサポート

「キャリアセンター」では就職ガイダンスや就活情報の提供などをしてくれるらしいということは認識している人も多いはず。
しかし「なんとなく恐い……」「就活の準備や対策をしていない私のような人間では、職員に怒られるのでは？」などと思って使わない人もいるのだとか。
さて、キャリアセンターとはどんなところで、本当に活用するべきなのでしょうか。
 

 STEP1 キャリアセンターとは？

キャリアセンターとは、主に就職活動などみなさんの就職活動を支援する部署。多くの大学・専門学校などに設置されており、学校によって「就職課」「学生課」「就職指導課」など多少名称が違う場合もあります。就職ガイダンスやセミナー、合同説明会などのイベントの企画・個別の就職相談の対応など、みなさんの就職活動をサポートしています。
 

 STEP2 先輩は、企業は、キャリアセンターをどれくらい使っているのか？

キャリアセンターの概要を把握したあとは、「そもそもキャリアセンターは使用されているのか？ 」ということを考えてみたいと思います。まずは、皆さんの一つ上の先輩の状況からみていきましょう。
アイデムの調査機関、『人と仕事研究所』がみなさんの先輩（2016卒学生）を対象にアンケートを実施したところ、次のような結果が出ました。
 
 
◆就職活動の準備・対策で行ったもの
 

 

⇒就職活動の準備・対策で行ったものを聞いてみたところ「就職ナビサイトへの登録(88.8%)」「自己分析(64.6%)」「個別企業の説明会・セミナーへの参加(61.7%)」に続き、なんと「学校／キャリアセンターの就職ガイダンス・セミナーへの参加(56.6%)」を選んだ先輩が多かったのです。
 
◆就職活動における相談相手
 

 
⇒そして、就職活動における相談相手も聞いてみたところ「友人・知人(73.2%)」「父親・母親(43.7%)「先輩(31.6%)」に続き「キャリアセンター職員(30.8%)」という結果になりました。
多くの先輩が就職活動において、キャリアセンターのコンテンツや職員の方を頼っていたことがわかります。
 
次に、みなさんを採用する企業の人事担当者はキャリアセンターを活用しているかどうかみてみましょう。
 
◆2016年度新卒採用活動で設ける応募窓口

 
⇒みなさんの先輩を採用するとき、企業はどのような方法で応募を受け付けていたのかのを聞いてみたところ、「自社のホームページ(63.3%)」「就活ナビサイト(33.5%)」に続いて「大学のキャリアセンター(31.6%)」という結果になりました。企業もキャリアセンターを利用して、みなさんに求人情報をお届けしていることがわかります。
これらのことから、学生にとっても企業にとっても、キャリアセンターはとても重要だといえそうです。
 

 STEP3 キャリアセンターはどのようなことをしてくれるの？

キャリアセンターがどんなところで、使った方がよさそうだということはわかっていただけたかと思います。それでは、どのような支援をしてくれるのでしょうか。学校ごとで異なりますが、多くは共通して以下の支援を行っています。
 
◆就職ガイダンス・セミナーの実施
→就職活動の基本やスケジュール、ES、面接、自己PRなど就職活動のスキルをあげるためのコンテンツを幅広く開催しています。
 
◆合同企業説明会の実施
→学内で行われる企業説明会。「この学校の学生を採用したい！」という企業が集まるため、かならず参加しましょう。
 
◆OB・OG名簿の掲示
→先輩の連絡先、入社した企業情報などをリストもしくはPCで検索できるようになっています。OB・OG訪問をする際に活用しましょう。
 
◆個別面談
→キャリアカウンセラー・職員が、みなさんの相談を個別に対応してくれます。就職活動が活発になるときには混雑が予想されますので、予約制度がある場合は必ず予約するようにしましょう。
 
◆求人票の掲示
→学校に来た企業の採用情報および募集要項が掲示されます。ホームページではなかなか見つからない企業や職種もありますので、定期的に確認しましょう。
 
◆Uターン・留学生就活情報の掲示
→故郷で就職したい人など各地方の情報、留学生向けの情報がまとまって掲示されています。
 
具体的に就職支援が気になる人は、各学校のホームページもしくは、こちらのページを見てみるとよいでしょう。
学生の就職・就活を支援！大学キャリアセンターインタビュー
https://job-gear.jp/careercenter/index.htm
 

 まとめ

いかがでしたか。キャリアセンターは就活生にとって、とても有効な場所だとわかっていただけたでしょうか。キャリアセンターの方と実際にお話をしてみると、大学それぞれ違いはあるにしろ、共通して「みなさんの就職活動を応援したい」という熱い思いを持っています。
みなさんの就職活動を本気で考えた結果、多少厳しいことを言われる場合もあるかと思いますが、「客観的にみると自分はこのように見られている」という意見だと捉えて、ぜひ就職活動に役立ててください。キャリアセンターは就活生の味方であり武器だと思って、積極的に活用してみましょう！
 
 
【調査概要】
株式会社アイデム　人と仕事研究所調査
◆2016年3月卒業予定者の就職活動に関する調査（2015年6月1日状況）
　実施期間：2015年6月1日～3日　　回答数：623名
◆2016年度新卒採用に関する企業調査（2015年6月状況）
　実施期間：2015年6月13日～15日　回答数：1000名