物事を始めるには少々パワーがいるでしょう。好ましくないことを始めるときならなおさらのこと。例えば、寒い朝に学校に行かなくてはいけないとき、布団から出てしまえば案外サクサクと準備は進みますが、最初の一歩を踏み出すのに少々気合いが必要です。「せーっの!」と心の中で自分を鼓舞してから布団を出たことがあるという人も、少なくないかもしれません。
就職活動でも、なかなかそのはじめの一歩が踏み出せない人もいるでしょう。そんな人はそろそろ「せーっの!」と掛け声をかけて、スタートしなくてはいけない時期になったのかもしれません。
なぜなら2016年卒業予定の先輩たちを対象にしたアンケート調査で、以下のような結果が出たからです……
・「現時点(2014年11月)ですでに、就職活動の何らかの準備を始めていますか?」
始めている:55.0%
始めていない:45.0%
このようにアンケート調査を実施した11月末時点で、もう何かしらの準備を始めている人が55.0%と、半数を上回るという結果になりました。12月を過ぎると、この数字以上の人が確実に準備を始めていました。まだ何もしていないという人は、焦りを感じてしまうようなアンケート結果ではないでしょうか。
昨年度から就職活動解禁日が遅れたとはいえ、12月から個人で本格的に動き出すべきだとの意見が多く、実際に早めに行動を開始した学生は大勢いました。なぜなら、就職活動解禁とはあくまでも経団連に加盟した企業にだけ適用される自主的規制であって、外資系企業をはじめ、そのようなルールを守る必要のない企業にとっては何の意味もないのです。このような現状から考えると、就職活動全体の流れをおさえつつも、自分に有益な情報を見極めて動くということが必要であることがわかりますね。
アンケート回答者に、「具体的には何を始めているか」を聞いてみたところ、「企業研究」や「SPIの勉強」など、この時期は特にインプットに力を入れている学生が多い印象を受けました。なかには、「とりあえず就職活動支援サイトのいくつかに登録しました。自動的にメールがくるので自分に準備しなきゃというとプレッシャーをかけられるかなと思って」という声もありました。いずれにしても、就職活動生であるという自覚をいかに早く持てるかが、この時期のカギとなってきそうです!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース2016調べ(インターネット調査)
調査期間:2014年11月21日(金)~11月23日(日)
対象:2016年度卒予定の就職活動生100名