一般の就活生は3年生の夏ごろからインターンシップなどで就活を始める方も多いですが、留学をしている学生は帰国後の4年生夏からスタートの方も多いですよね。
「周りの学生よりもハンデがあるんじゃないの?」
「もう採用が終わっている企業が多いのでは?」
・・・そう不安に感じている皆さんの悩みに、年間3000名以上の学生と面談している JOBRASS新卒紹介 の就活のプロがお答えします!
今回はカナダから帰国された方へ向けた内容となります。
【1】いつ、どう動いたらいいの?
留学後に日本で就職を考えている方の中には、帰国後にまだ企業が採用をしているのかどうか不安に思う方もいるかもしれません。
カナダへ留学された方の場合、就職活動として動ける時期は試験後の休暇期間である3年の12月~1月と卒業後の4年の6月以降です。
そこで、今回は日本の就活事情も踏まえておすすめの動き方をお伝えします。
◎【カナダ留学編】就活の動き方◎
【3年生の秋~12月】
・自己分析
(経験・専門性重視のカナダと違って日本はポテンシャル採用です。よって自己分析は自分の強みをアピールするためになによりも重要な要素となります。)
・業界研究
(上記のポテンシャル採用という視点からもわかるように、業界は絞りすぎも広げすぎも禁物。絞りすぎると焦点を当てた業界の企業が軒並み落ちてしまう、という事態になりかねませんし、広すぎても決まった後に「他の業界はもっといい企業があるのだろうか・・・」と結局長期化する原因となります。余裕のあるうちに業界研究を終わらせておきましょう)
試験後休暇の【12月~1月】
・早期採用枠を狙って選考参加!
(国内の就活市場においても1月より前に内定を出す企業が増えてきました。自己分析や業界研究が明確にできている場合は本命企業にアタックするのも◎
・企業研究や選考対策のために冬季インターン参加
(就活軸は業界軸だけではありません。実際企業の人事とお話をしてみて、社風や理念の違いに気づけると思います。業界以外の就活軸を見つけるた、やインターンで行われる選考を通して選考に慣れておくことも必要です。)
休暇後~卒業の【1月~6月】
・企業研究及びESや履歴書対策
(卒業前の試験や課題が第一優先なのはもちろんですが、余裕がある場合は卒業後に早く就活モードにシフトできるよう、今のうちに企業研究・ES対策をしておくのもいいかもしれません。)
・SkypeなどのWEB面談を利用する
(WEB面談・面接という言葉も今では珍しくないほど、導入企業も増えてきました。もっと余裕がある方はWEB面接も利用して選考を進めてもいいかもしれません)
卒業後の【6月以降】
・本格始動!
【2】やっぱり留学経験を履歴書にかくべき?
留学経験のある就活生の履歴書に多くみられるのが、自己PRやガクチカ(学生時代頑張ったこと)など終始「留学」のトピックで終わっているケース。
もちろん海外で主体的に行動した経験や、語学力を伸ばした経験はグローバルに活躍できる人材として貴重な強みとなります。しかし、下記二点の理由から最初から最後まで留学の話題だけで完結するのは避けたほうがよさそうです。
- 1.日本人学生の海外留学生は10万人以上(※)!ただの留学経験だと埋もれてしまう可能性も・・・
―文部科学省公表の調査によると日本人学生で留学をしている人は2017(平成29)年度で、105,301人。ただ語学力を向上させたエピソードやコミュニケーション能力を発揮したエピソードは人事に響かない可能性も!
※文部科学省HP「「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について」平成31年1月18日より
- ⇒留学のエピソードを書くポイントは【目的】と【結果までの過程】が大事。ただ語学力を活かした経験だけでなく、留学の目的は何か、目的を達成するために何を行い、工夫したかという視点で書きましょう。
- 2.日本の就活はポテンシャル採用。留学時代に発揮した強みを【持続】できるのか疑問に思われてしまう
―前述のように、日本の就活はスキルや専門性よりは、将来性を求めるポテンシャル採用。実際に社会人になってからも強みを持続できるかどうか、という視点も大事です。留学だけのエピソードで完結してしまうと持続性に疑問を持たれてしまう可能性もあるのでおすすめできません。
- ⇒強みを生かした経験エピソードを留学関連以外にも用意しましょう!
【3】語学を活かして働きたい
留学経験のある学生と面談をしていて、一番多い声が「語学を活かして働きたい」というもの。留学によって語学力を向上させたり、海外の多様なコミュニケーションを経験すると、語学を活かした働き方を考えることも自然な流れですよね。
そんな学生に対してお伝えしているポイントが二点あります。
- 1.「語学を活かした仕事」がゴールではなく、語学を活かして「何をしたいのか」という別の目的を明確にすること
―日本の新卒採用はポジショニングをはっきりさせず最初は総合職採用として、経験を積んで様々なキャリアステップを用意している企業がほとんどです。グローバル化した社会で語学力のある人材の需要が高まっているとはいえ、最初から語学をいかしたポジションにつけるとは限りません。語学のみアピールしてしまうと、そういった理由からお見送りとなることが多いですが、他の目的も明確にもっておくことで語学と関係のない部署に配属されてみモチベーションをもって働くことができるので人事に好まれる傾向が高いです。
- 2.語学力はツールであって、本当の強みではありません。あなた自身の強みをアピールしよう。
―当たり前の話ではありますが、外国人を相手にするお仕事は語学力があることだけで評価されることはありません。むしろ語学力よりも、課題解決力や主体性、何事にも挑戦するチャレンジ精神・・・などその人自身の価値観や能力の方が大事です。さらに、IT化が進む中、語学力を強みとしていても翻訳機械の精度が高くなり、多くの企業に取り入れられるようになればその強みは機械に取って代わられます。あなた自身のもっている価値観・強みを主軸に企業にアピールしましょう。
【4】周りに中々相談できる人がいない・・・
日本にいる就活生が活発に動いている2月~4月にまさに海外にいなければならない日本人留学生の中には、なかなか就活の相談ができる人がいないと嘆く方が多いです。
■おすすめはエージェント!
―エージェントとは就活のアドバイスはもちろん選考案内から内定・入社までをサポートするサービスです。「自己分析が上手くできない」、「行きたい企業がわからない」といった基本的な課題はもちろん、留学後の就活といった個別の悩みもアドバイスをします。
エージェントは企業にマッチした人材を紹介することで、企業から報酬を受け取るビジネスモデルです。そのため、学生は完全無料でサービスを受けることができます。
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JOBRASS新卒紹介
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さいごに~注意点おさらい~
留学は語学力を養う、国際感覚が身につく、コミュニケーション能力が身につくなど多くの経験を身に着けられる貴重な経験です。適切にアピールできれば就活に有利になるチャンスもあります。
しかし、日本で就活をするにあたって落とし穴もあります。
以下の項目に気をつけて注意して就活をすすめましょう。
◎日本で動ける期間は【3年の12月~1月】と【4年の6月以降】。それ以外の期間も自己分析や業界研究を行っておこう。
◎アピールする経験は留学経験で完結しない。留学以外の経験もアピールしよう。
◎「語学を活かした仕事に就くこと」をゴールとせず、「その企業で何がしたいのか」明確な他の目的をもとう。
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