就職活動のスケジュールは、毎年同じとは限りません。2016年卒業の人からは、企業へのエントリー開始が3ヶ月繰り下げられるという大きな変化が起こっています。
そんな変化の中、就活生だけでなく大学3年生も戸惑っている人はたくさんいるでしょう。就活が短期決戦となることを理解しつつ、内定獲得が難しくなることを予想している学生もいるはずです。そのため、「早めに準備できることはないか」と考えている就活生は多いでしょう。
就職活動が短期決戦となったことで、インターンシップが注目されています。企業によって採用選考と直結する場合、しない場合はありますが、インターンシップを経験しているか否かは、少なからず就活そのものに影響があります。
就職や仕事といっても、ほとんどの学生は漠然とした憧れやイメージだけしか持てていないでしょう。しかしインターンシップに参加することで、より身近にそれを体感することができます。その経験は、企業からも異なる目線で評価されることでしょう。
インターンシップでは、「働くとはどういうことか?」をリアルに体験することができます。また、「ビジネスとはどのように成り立っているのか」を実際に感じて理解することができるため、学生にとっては貴重な体験となるものです。大学4年生になって始まる就活に向けて、プラスになる知識と経験が得られる機会。そう考えると、自分が関心のある企業で、できるだけインターンシップに参加すると良いでしょう。
採用スケジュールが大幅に変更となったため、就活の準備は早めに開始する必要があります。これを知らないままに漠然と時間を過ごしてしまうと、就活が始まってから焦ることになるでしょう。特に年が明けると、いきなり時間がなくなってしまいます。冬休みが終わるとすぐに試験があり、試験が終わると春休み。その間は大学では入試があるので、3月の就活が解禁直前に就職ガイダンスなどを開催することは難しくなっています。
これまでのように就活が12月スタートであれば、そんな問題はありませんでした。大学でも就職ガイダンスやセミナーなどを行い、学生も情報を収集しながら就活本番を迎えることができたのです。しかし採用スケジュールが変わったことで、そうはいかなくなっています。
そのため多くの大学では、年内に就職ガイダンスを開催しています。自己分析やエントリーシート、面接、業界研究などを準備するためにも、就職ガイダンスは必ず参加することをおすすめします。中でも筆記試験に対する準備は、できるだけ早めにスタートしておきたいものです。適性検査や一般常識などそれぞれの対策を行って、しっかりと準備しておきましょう。
これまでの就活では、何社かの選考に失敗しつつ、そこで自分の弱点を改善しながら就活が進められました。しかし短期決戦では、そんな時間はありません。そのため、選考1回毎の重みが違ってきます。
短期決戦の就活に勝ち抜くためには、就活のスタート前にどれだけ準備を整えられるかが大きなポイントになります。採用スケジュールが変わった理由に「学業や課外活動を体験する時間を取るため」ということが挙げられますが、そうした時間をどれだけ強みに変換できるかが勝負となるのです。
ここでせっかくできた時間を漫然と過ごしてしまうと、就活がスタートしてから「自己PRできることがない」などと慌ててしまいます。企業側も採用スケジュールの変更理由は理解していますので、「この人は時間を有効活用できない」とマイナスの印象を抱くでしょう。もちろん、自己PRのためだけに活動するのでは本末転倒。しかしせっかくできた時間ですから、有効活用して自ら行動することが大切といえます。漫然と時間を過ごすことはないように、積極的に自分から行動しましょう。
就活で必ず求められるのが自己PRです。そのためにも、自己分析は時間に余裕がある時期に始めておきましょう。早い段階から準備しておくことで、自分のことをじっくりと掘り下げられます。自分がどのような強み・弱みを持ち、仕事に対してどのような志向を持っているのか。自分のことなのに、意外と知らないことが多くあります。より深く自分自身について理解できれば、それだけ自己PRも具体性を増していくでしょう。
また、関心がある業界があれば、業界研究も早めに着手しておきたいところです。業界の実態を知ることで、もしかしたら意外な志望企業が見つかるかもしれません。中には就活が始まってから、選考などの過程で「やっぱり、別の業界が良いかも」などと思ってしまう人もいるようです。あらかじめ広く深く業界研究を行えれば、そのように就活中にブレることもなくなります。