女性活躍社会がうたわれ、企業においても育休や産休、また産休明けの復帰についても理解がすすんでいます。しかし、結婚や子供が生まれたとなると、男性より女性のほうが生活がガラリと変わりやすいことが多いでしょう。
そうでなくても、“働いてみたら、キャリアや人生についての考え方が変わった”という女性も多いのが現実ではないでしょうか。そこで今回JOBRASS編集部では、入社5年目から10年目の女性社会人55名に、実際に働いてみてから、昔考えていたキャリアプラン・ライフプランに変化があったかどうかアンケート。「変化があった」と答えた人には、どんな変化があったのかを聞いてみました。
【実際に働いてみてから、昔考えていたキャリアプラン・ライフプランに変化はありましたか?】
・ある 25.5%
・ない 74.5%
“変化があった”と回答した人は、全体の25.5%と約4分の1。では、どういったことがきっかけで、どんな変化があったのでしょうか?
やはり目立ったのは、結婚を機に考え方や生活が変わったという声。
ただしこれは、「働き続ける予定だったが、家庭を優先したくなった」という人と、「(本当は仕事もそのままバリバリやりたかったのに)家庭を優先せざるを得なくなった」というように、姿勢は大きく分かれます。
・結婚し、家庭を優先したいという気持ちが強くなった(女性/総務・人事・事務/28歳)
・結婚して妊娠した。予定にはなかった……(女性/その他/27歳)
・結婚出産が想定外に早まったため、キャリアプランが0クリア(女性/その他/23歳)
・大手でバリバリ働いていたが、結婚や出産を考えるとこれ以上仕事を続けられないと思い、退職した。昔は働き続ける前提だった(女性/その他/31歳)
・いつまでも仕事をバリバリやりたかったが、実際結婚や出産などしたら、それまでの働き方では問題がでてくる(女性/営業・販売/27歳)
一方で“結婚しているハズだったが、まだしていない”という人も。いずれにせよ、ライフプランを考える上で「結婚」はハズせないイベントであることがうかがえます。
・仕事が思うようにいかず、結婚や出産も考えられない(女性/その他/34歳)
・まだ結婚していなくて大焦り(女性/総務・人事・事務/30歳)
その他、業界や職場が思い描いていたものと異なっていたため、ライフプランを変更せざるを得なくなったという声も。
・ブラック企業だと気がついてしまい、鬱になった(女性/その他/32歳)
・教員を目指したが、やってみて狭い世界だと感じた。(女性/その他/32歳)
・美容師に憧れてなったが、現実は厳しく地味な仕事、店長とも合わなくて辞めた(女性/その他/25歳)
現在36歳、バツイチで一人の子供を育てながらIT企業に勤めるSさんは、「つくづく人生何が起こるかわからない、と思います。あまりに最初から“こうじゃなくちゃ”と決めすぎていると、その通りにならなかったとき、“なんでうまくいかないんだ”と憂鬱になってしまうかも。理想や目標に向かって努力はすべきだと思いますが、“うまくいったらいいな”くらいがいいかもしれません」と話してくれました。柔軟な姿勢こそが、人生を楽しむコツなのかもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:入社5年目~10年目の社会人の女性 計55名