大学を卒業してから10年、ある大手企業に勤める会社員の男性(33歳)は、「だんだん同期と差がついてきた」ことを明かします。「先日同窓会があって……。そうしたら、もう部長とか、結構いい役職についているヤツもいて。入った会社の規模は全然僕のほうが大きいのに、結果そういう役職がついて、給料も抜かれているみたいです。正直、就職時は“オレ勝ち組”なんて思っていたのに……」とボヤキ気味。
そこで今回JOBRASS編集部では、社会人になって5年目から10年目の会社員100名に、同じ会社の同期や大学の同級生同士で、仕事(キャリア)に関して「差がついたな」と思うことを聞いてみました。
もっとも多かったのは、やはり「役職についている」というもの。企業規模にかかわらず、肩書は“出世感”としてわかりやすい指標になるようです。
・30代で一応管理職(男性/コンピュータ関連以外の技術職/34歳)
・マネージャーを任された人がいる(男性/広報・宣伝/36歳)
・課長になった人がいる(男性/研究・開発/32歳)
・役職についている同期がいる(女性/その他/29歳)
・店長になったり出世してる(女性/その他/31歳)
また、「海外」に関する声も多くみられました。「海外で仕事をしているというと、大体『カッコイイ』とか、『凄いね』とか言われます。でも別に給料がいいわけでもないし、やっていることは地味だったりします。外国語コンプレックスが強いことの裏返しなのでしょうか……」とは、海外赴任でスイスに5年行き、帰ってきたKさん(35歳)の弁。
・海外で仕事をしている(女性/その他/28歳)
・海外出張をしていること(男性/総務・人事・事務/30歳)
・海外赴任になった(女性/総務・人事・事務/33歳)
・留学してそのまま外国で職についた(女性/総務・人事・事務/27歳)
起業に関する声も、少なくありません。「自分の力で何かをイチから作っている、ということが、何か“勝負”をしている感じで、尊敬します。お金を稼いでいるかどうかよりも、その姿勢がマネできないという意味で、ある意味会社のなかでぬるま湯に浸かっているような自分とは差がついているかな……と思うことも」(男性/その他/30歳)。
・会社を経営している友人もいる(男性/その他/31歳)
・起業をし成功しているひと(女性/営業・販売/24歳)
・都会で自分の店を開いていた(女性/その他/25歳)
その他、「プレゼンが出来る。話し方が周りの人を惹きつける」(男性/その他/25歳)など、社会人になってからの成長を実感した瞬間や、収入や貯金額を知り、「段違い」(男性/コンピュータ関連以外の技術職/33歳)と差を実感した、という人も。
働くようになると、どうしても“違い”は出て来るもの。そこで自分も奮起するのか、転職するのか、仕事以外の楽しみをみつけるのか、そんなものだと思うのか…。いつだって誰だって選択の連続であることだけは同じ。大事なのは、常に自分はどうしたいのかを見つめ続ける姿勢なのかも。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~10月23日
対象:入社5年目~10年目の社会人の男女 計100名