「WEBテスト」とは、インターネット上で受検するオンライン採用テストです。企業側にとっては、「コストが安い」「受験会場を準備する必要がない」などのメリットも多く、WEBテストを選考ツールとして導入する企業が増加してきています。
面接をするためには、このWEBテストをクリアしなくてはなりません。
そのため、WEBテストとはどのようなものか、そしてどんな種類の問題が出題されるのかなどについて知って対策を立てましょう。
WEBテストは、その制度上大きく2種類に分けることができます。
ひとつは、学校や自宅など好きな場所からパソコンを使ってテストサイトにログインし、オンラインで試験を受けるというもの。ふたつめは、指定された日時に受験会場に行き、そこでテストを受けるというものです。
前者は「いつでもどこでも受験できるので便利。交通費もかからない」というメリットがあるかわり、替え玉受験などの不正が多いというデメリットがあります。また、後者では、受験者は一般的な採用テストと同様、受験会場に行かなくてはならないという不便さはありますが、自分の実力が正しく評価してもらえるというメリットがあります。
WEBテストは、教育系企業などが開発し、多くの企業が導入している汎用テストと、その企業が独自に開発したオリジナルテストの2種類に分けられます。
汎用のWEBテストは「SPI系」「玉手箱系」「TG-WEB」など、開発企業によってテスト形式や科目、出題傾向に大きな違いがあります。
教科は
・言語(国語)
・計数(数学)
・英語
・性格
・一般常識
などに分かれており、採用側の企業の判断でこのうちのいくつかの教科(あるいは1教科のみ)を採択しているのが一般的です。
前述のとおり、WEBテストは開発企業の違いによってテスト形式や科目が異なりますから、自分が受験するWEBテストが何なのかによって対策法が異なってきます。
どの企業がどんなWEBテストを導入しているか、あるいはしていないかといった情報は、ある程度の規模の企業であればネット上などで入手できます。「絶対に面接までこぎつけたい!」という企業のWEBテスト情報はなんとしてでも入手しましょう。
オリジナルテストでは、過去にそのテストを受けた人を探しだして話を聞くといった程度の対策しかできないかもしれません。
しかし汎用テストであれば、サイトから過去問をダウンロードできたり、会社によっては実際のテストと同様の模試が受けられるようなサービスも提供されています。これらを使ってテスト内容を把握し、できる限り本番に近い状況で繰り返しトレーニングを行いましょう。
また、本番のテストの雰囲気に慣れることも必要です。家族や友人からふいに声をかけられない環境、騒音や集中力を途切らせるもののない環境で練習するクセをつけましょう。もちろん携帯電話の電源も切っておきます。
WEBテストの種類によっては、不正行為がしやすいものもあります。しかし不正行為は絶対にしないでください。
これはモラルの問題だけではなく、「WEBテストの内容や点数は学力データとして企業に記録される」という現実問題があるからです。
もしテストに合格して面接に進んだ際、テストの内容について「こう判断した理由はなぜ?」などと質問されたらお手上げです。面接時に不正がばれるぐらいなら、WEBテストの点数が少々悪い方がはるかにましでしょう。