ネット上にはびこる、企業のブラックな噂。ネガティブな話題は強烈な印象を人に与えてしまいますね。情報収集として、ネット上の噂を見る就活生も多いでしょう。でもそれって、果たして実際に「当たっている」ものなのでしょうか。今回JOBRASS編集部では、転職経験のある社会人150名に、これまでに口コミやネットの評判と、実際の会社訪問などでの印象のギャップが激しかった会社があったかどうかを聞いてみました。
【口コミやネットの評判と、実際の会社訪問などで印象にギャップを感じた企業はありましたか?】
・ある 12.0%
・ない 88.0%
「ある」と答えた人は12%。1割ちょっとという結果になりました。では、どんなギャップだったのでしょうか?
まず、会社案内パンフレットやホームページに掲載されていた外観や職場の写真と、実際に見た現場の印象が違いすぎるという声。“写真のマジック”あるあるでしょうか……。
・会社の外観と清潔感(男性/公務員/44歳)
・会社案内パンフレットと実際見た現場の違い(男性/その他/46歳)
会社案内などに書いてある経営者の言葉を読んで感銘を受けたのに、実際にその会社で働いてみるとイメージにギャップがあったという声がありました。
・経営者の人格。相当人格者っぽいのかと思ったら、かなりワンマンだった(男性/出版・マスコミ関係/40歳)
・同族主義で怖かった(男性/その他/48歳)
もっとも多かったのがこちら。最初は丁寧に応対してくれていても、仕事が始まってみるといろいろキビしいことが発生。中に入ってみないとわからないことは、たくさんあるようです。
・外向きはいい顔(男性/その他/40歳)
・最初は好印象。入ったら理不尽に馬鹿にされ、上司が遊びたいために残業を課せられた(男性/コンピュータ関連技術職/34歳)
・「新入社員をご丁寧に指導します」となっていたが、実際には「新入社員を陰湿にいじめます」であった(男性/営業・販売/40歳)
・世間的には「優良企業」だが、実際はみんなが疲弊している企業だった(男性/コンピュータ関連以外の技術職/47歳)
風通しについては、思ったよりも「良かった」という声と、「悪かった」という声の両方が寄せられました。
・聞いてたより、意外に風通しがよかった(女性/その他/43歳)
・訪問時はオフィス内に壁がなく広々と感じたが、実際は心の壁がありすぎた(女性/総務・人事・事務/28歳)
その他、「ルートセールスのつもりだったが、実際は訪問販売」(男性/その他/48歳)、「営業ではないから応募したら、入社当日に社用車の鍵を渡された」(女性/総務・人事・事務/41歳)など、“聞いていた仕事内容と違う”という報告も。
自分にとって良いと思える会社でも、入ってみたらさまざまなところでギャップを感じるもの。それを最初に見抜けるかというと、やっぱり“全部”はなかなか難しいようです。少しでも納得して就職するためには、やっぱり、その会社で働いている人にたくさん会うしかないのかも。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:転職経験がある社会人の男女 計150名