電車のなかやカフェで、プロフィールなんかをブツブツと暗記している就活生がいます。実際、想定される質問と、その回答を丸暗記して面接に臨む学生は少なくないんだとか。
緊張対策なのかもしれませんが、面接でそんなにうまく自分の想定した質問ばかりされるわけでもありません。むしろ他の質問をされたときに答えに詰まってしまい、命取りになる可能性も!?
そこで今回JOBRASS編集部では、採用担当者102名に、学生が“想定外”だったと思われる質問に対し、動揺しているとわかるものかどうかアンケート。また、答えに詰まった学生はもうアウト!? そのあたりも、どう見ているのか聞いてみました。
【学生にとって「想定外」の質問をした時、「考えている」学生と「単に動揺している」学生の様子は、見ていて違いのあるものですか?】
・違う 66.7%
・見た目にはわからない 33.3%
「違いがわかる」という採用担当者は、約3分の2。では、そんな採用担当者の前で、動揺を見せたらもうアウトなのでしょうか?
目が泳いだり、口ごもったりすることから、採用担当者は学生の動揺を感じとるようです。それだけで「アウト」になることはないようですが、そのままだと印象はよくありません。
・アウトではないが印象はよくない(男性/総務・人事・事務/34歳)
・だめではないが、マイナスにはなる(男性/出版・マスコミ関係/42歳)
・準備不足や、コミュニケーション能力の不足と感じる(男性/その他/48歳)
大事なのは、考えたあと、どういう回答をするか。誠実さ、正直さなどがあるか、また機転をきかせていれば、一瞬動揺したとしても、むしろプラスポイント。採用担当者は細かく見ています。
・アウトではないが機転が利くかどうかは見る(女性/その他/41歳)
・がんばって自分なりの答えを出してほしい。動揺を見せて全てアウトとは思わない(男性/営業・販売/43歳)
・マニュアル人間だなと思う。動揺しても良いが、対処できなければアウトに近い。とんまな受け答えでも対処する姿勢があれば見込みはある(男性/その他/49歳)
・準備していない質問にどのように対応できるのか知りたいので動揺してもそれをどのようにリカバーできるのか見せてほしい(男性/営業・販売/49歳)
・動揺してもOKだが、自分なりの表現で回答出来なければアウト(男性/公務員/41歳)
・動揺しても構わない。動揺しながらでも、自分なりに考えをまとめて答えてくれたら良い(男性/コンピュータ関連以外の技術職/41歳)
その他、「但し時間に限りがあるので注意。短時間で立ち直り回答が出来れば良し。回答不能なら、その旨をはっきり伝えることも大事なこと」(男性/その他/45歳)というアドバイスや、「想定外の質問に対して考える時間があまり長すぎると柔軟性が低いと評価される。また、回答が速くても的を射てなかったり、支離滅裂な回答であればもっと良くない」(男性/総務・人事・事務/47歳)という意見も。
質問を想定し、それに対する回答を用意しておくことは緊張しないためにも良いことですが、面接官が見ているのは「自分の頭で考えて答えを出す」力があるかどうかです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年6月9日~2017年6月15日
対象:企業の採用担当者 計102名