就活生にとって、必須アイテムとされる新聞。情報収集ならインターネットでも良い気がするのに、何故? 新聞を購読していたほうが、評価が高いの? 採用担当者は、「新聞の有料購読」の必要性をどう思っているのでしょうか。ホンネの調査結果は……
【新聞を有料購読していない就活生はあり得ない?】
・あり得ない 24.3%
・あり得る 75.7%
「新聞を有料購読していない就活生もいるだろう」と考えている採用担当者は75.7%。これは4人に3人以上の割合です。もちろんこの結果は「読んでいなくても不思議ではない」ということであって、「読まなくて良い」ということではありません。そもそも、採用担当者たちだって、イマドキの大学生が全員新聞を読んでいるとも思っていない……というホンネが浮き彫りになりました。
就活生にとってモンダイになるのは、新聞を購読すべきかどうかという点に尽きますよね。新聞を購読すべし、という根拠は? 購読の有無が面接での評価に関わる!? 採用担当者に疑問をぶつけてみました。
「新聞を読んでいるのは、基本中の基本。日本経済新聞のように、経済や企業に強い新聞を読むことで、最新の経済ニュースを俯瞰で知ることができます。今、どんな業界や企業が元気なのかどうかといったことに加え、自分が知らない業界や職種を知ることもあるでしょう。扱う記事面積の大きさによっても、話題性の大小がわかります。ここで大事なのは、情報のインプットはもちろん、“ものごとを俯瞰でみる力”も身につくということです。
よく指摘されることですが、ネットで得た情報は、案外“忘れやすい”ものです。ネットで何かを読んでいるとき、注意力は散漫。経済ニュースを読んで、芸能ネタを読んで、その合間にSNSをチェックして……。新聞なら、そのニュースの隣に解説があり、識者のコメントがあり、分析があり……と、いちどに掘り下げて把握し、理解することができます。切り抜きをノートに貼っておくのもおすすめです」
新聞を読んだほうが良いという根拠は、学生が初めて社会に出るにあたり、ものごとの見方を学び、深く理解することができるという点にあるのですね。では、面接での評価に関わってくるのでしょうか? また、どのようなことを聞かれるのでしょうか?
「業界にもよりますが、新聞購読の有無が、必ずしも面接や採用に直結するというわけではないため、『購読しなくてはいけない』という理由はありません。
また、マスコミなどはともかく、面接で新聞に出ているような時事ネタについて聞かれることはそう多くありません。ただ、新聞を読んでいるかいないかは、言葉の端々からわかりますね」(前出の採用担当者)
「新聞を読んでいない」ことで即落ちることはありませんが、大切なのは情報を深く理解することと、それに対する自分の意見をもつこと。もし、新聞を読んだほうがいいかどうか迷っていたら、まずは読んでみてから判断することをおすすめします。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:就職して1~2年たった社会人なりたての社会人+企業の採用担当者 計111名