就活生の情報収集手段として、インターネットは必須。なかには、SNSで口コミなどを調べる学生もいるようです。では反対に、採用担当者がSNSを使って情報収集をすることはないのでしょうか?
今回JOBRASS編集部では、採用担当者100名に、SNSを使って就活・採用にまつわる情報収集をすることがあるかどうかを聞いてみました。「ある」と答えた担当者は、どういった情報収集をしていたのでしょうか。
【SNSを使って就活・採用にまつわる情報収集をすることはありますか?】
・ある 8.0%
・ない 92.0%
アンケートの結果、SNSを使って就活・採用にまつわる情報収集をする(した)ことがある、と答えた採用担当者は全体の8%。多くはありませんが、ゼロではありません。では、どのような情報収集をしているのでしょうか。
・Twitterでの学生の評判(男性/その他/36歳)
・Twitterで弊社の名前を入れたり、学生の動向などを調べる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/36歳)
・検索のほか、TwitterやFacebookで大学の情報収集をする(男性/その他/48歳)
・その学生の日頃の生活やものごとに対する考え方、口調など(男性/広報・宣伝/48歳)
大半は、検索をしてその学生がヒットすればその情報を見るほか、Twitterアカウントがあればそこでの投稿内容をチェックするというもの。投稿内容があまりにネガティブなものだらけだったり、不真面目な生活が垣間見えたりするとマイナスポイントになる可能性があるようです。
その他、理系の学生は研究などでネット上でのヒット率も高いことから、職種によっては「学歴、研究内容など」(女性/その他/37歳)「専門的見地から述べているブログなどがあればそれを見る」(男性/研究・開発/47歳)という声も。
ある男性採用担当者(42歳)は、ネット上での情報収集について、
「どちらかというと、“落とす”ネタがあればチェックする、という意味合いが強いのではないでしょうか。どんな人物かは面接で聞けば良いことですから。
基本的には企業、バイト、大学へのネガティブな発言や選考やインターンの内容を投稿するのはNG。自社だけでなく他社のことについて批判的な意見を投稿しているのも、ちょっと面倒くさいなと感じます。つまりは“何をどう漏らされるかわからない”言動をする、軽い人物と捉えられるということです。
正直、中規模以上の会社になれば、担当者はいちいち就活生のSNSを見ていられないというのが現状。ただし最終選考に近くなれば人数が絞られることもあり、チェックする担当者がいてもおかしくありません。よっぽどIT系のベンチャー企業や、ネットやアプリビジネスをメインとする企業ならSNSを大活用していることがアピールの一つになるかもしれませんが、基本的には、SNSをやって学生が対企業に“得”をすることはほとんどありません」
と話してくれました。発信するときは、「いつ誰が見ているかわからない」ということを常に念頭におきましょう!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年4月14日~2017年4月19日
対象:企業の採用担当者 計100名