面接のとき、少しでも自分の印象を良くしたい就活生ゴコロ。でも、盛り盛りプロフィールや“捏造”エピソードは、百戦錬磨の面接官にはバレバレだといいます。
そこでJOBRASS編集部では採用担当者106名に、面接の場で、学生に対して「嘘をついているな……」と気づいた経験があるかどうかをアンケート。その結果、なんと6割以上の担当者が「ある」と回答! 面接官はどういうときに、「嘘をついている」ことを見抜くのでしょうか?
【面接の場で、学生に対して「嘘をついているな……」と気づいた経験はありますか?】
・ある 64.2%
・ない 35.8%
・部活にすべてをかけているというアメフト部の人間がまったく詳しくなく、筋肉もまったくついていなかった(男性/公務員/36歳)
・サークル活動で代表であったとのことだったが、具体的に何をやったかまったく話せず、明らかに嘘であった(男性/総務・人事・事務/42歳)
・「クラブ活動を通じてチームワークの大切さを感じました」のような話のやりとりで、それを感じた具体的な場面を質問しても具体的な答えが出来なかった時(男性/出版・マスコミ関係/49歳)
・海外に興味があり、「世界を飛び回る仕事をしたい」と言うくせにパスポートを持っていなかったり、日本国内さえマトモに旅行した経験がなかったりした(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
・留学経験もあり英語が堪能だというのに、コンプライアンスの意味を知らなかった(男性/総務・人事・事務/44歳)
・ボランティア参加などの実績が無いにもかかわらず、知ったかぶりで話す(男性/その他/30歳)
・ボランティアをしている類の話。内容が薄く、熱が感じられなかった(男性/公務員/41歳)
・ボランティアをしたなど、やってない事を経験にしている。当たり障りのない言い回しだったので、すぐに気づいた(女性/その他/33歳)
・世界中を訪問したと言っているが、主体的に活動したわりには、現地の知識が無さすぎる。何かのツアーで行ったか、誰かに付いて行っただけかもしれない(男性/営業・販売/42歳)
・「新聞は毎日目を通している」との回答に対し、「最近のニュ-スで気になった事は」と尋ねたら、答えが返って来なかった(男性/営業・販売/45歳)
・「御社」を連発(男性/営業・販売/41歳)
・わが社を必要以上に褒める(男性/医師/43歳)
・面接での常套句(御社の将来性をどうこうとか)を使う時(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・自分をよく見せようと、面接本の内容のような話し方(女性/その他/35歳)
・志望動機がいかにも面接対策本から抜き取ったような内容で、暗記したものを述べている感じでした(女性/その他/38歳)
・志望動機が汎用のものだった(女性/金融関係/35歳)
・目がキョロキョロしていたから(女性/コンサルタント/41歳)
・目が泳いでいる(男性/コンピュータ関連技術職/40歳)
・出来もしないことを出来ると主張していた。目が泳いでいたし、発言にまったく自信を感じさせなかった(男性/総務・人事・事務/40歳)
基本的に、“突っ込んだときに、具体的なことを答えられない”“自分の経験に基づいたものから生まれる言葉ではない”ことから、「嘘」がバレているようです。また、「過度に自分を大きく見せようとした時や、自分は完璧だと主張する学生」(男性/営業・販売/41歳)など、“自分すごいアピール”から「嘘」だと思うという声も少なくありませんでした。自分すごいアピールは、面接官が深掘りして聞きたくなるネタ。客観的にみて評価されたことなど、“本当にすごい”こと以外はやめておいたほうが賢明かも……。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名