いざ社会人になってみると、いろいろな場面で「就活(学生)時に思っていたイメージと違う」というのは、よくあること。今回JOBRASS編集部では、社会人101名に、「社会人になってみて、学生時代と印象が変わった業界」を尋ねてみました。
その結果、「ある」と答えた人が46.5%にも! 半数に届きそうな人が、「印象が変わった業界がある」と答えているのです。では、どんな業界に対してどういう印象を持ったのでしょうか? いちばん“ギャップ”が大きかった業界とは?
今回は【前編】として、まずはギャップが大きかった業界トップ3を、その理由とともにご紹介。“意外にも良い方向にギャップがあった”というものも多く、リアルな声満載です。
【社会人になってみて、学生時代と印象が変わった業界はありますか?】
・ある 46.5%
・ない 53.5%
もっとも多かったのは、ITを業界でした。徹夜続き、休日出勤などブラックなイメージがつきまとっているためか、「案外時間管理はきっちりしている」という声が散見されました。
・IT業界は徹夜ばかりだと思ったが、きちんとスケジュール管理をすれば徹夜は殆ど無い(女性/コンピュータ関連技術職/25歳)
・ITは“受け身”ではだめで、意外と根性がいる業界だと思った。プログラミングももちろんあるがシミュレーションの方が圧倒的に多い(男性/公務員/26歳)
・ネットの普及によりIT業界は、日本に限らず世界で台頭している。思った以上にグローバル(男性/営業・販売/26歳)
・学生時代と印象が変わったのは情報システム業界。個人の能力よりもチームワークが必要という印象を受けた(男性/コンピュータ関連技術職/24歳)
飲食、外食産業も多い回答でした。お客として行っているときイメージが強いからか、「人を笑顔にすることに喜びを感じる」裏の厳しい労力を知り、驚く人は多いようです。ただし、その一方で「社員が思った以上に生き生きとしていた」という声もあります。個人の見方や企業によりますね。
・飲食サービス業。人を笑顔にする、楽しそうな職業だと思っていたが、対人の職業なのでそれだけストレスも溜まる仕事だった(女性/その他/22歳)
・飲食での接客業務を学生からやっていたので社会人になっても変わらないと思っていたが、接客の仕方など細かいところまでチェックしなくてはいけない(女性/その他/22歳)
・流通業界と飲食業界の印象が変わった。生活に一番近いが、かなりキツい(男性/会社経営・役員/26歳)
・思ったよりも社員が生き生きとしていました。他社の選考から漏れた人が行くイメージでしたが、そんなことはないのだとわかりました(男性/その他/26歳)
マスコミ、広告業界が“華やかそうに見えるけれど、実際はとても大変”という実情は、これまでにもよく伝えられてきたことですが、「そう思ってはいたものの、想定以上」と嘆く声がチラホラ。
・華やかな感じがしていたけど、マスコミ関係は忙しいし、思ったよりすごくなかった(女性/公務員/29歳)
・学生の時は、広告業界がいろいろ情報を得られて楽しそうなイメージだったけど、働いてみると忙しすぎて楽しいどころじゃない(女性/その他/28歳)
「働いてみないとわからない」ことが多いのは当たり前。そういう意味では、最初から業界を絞りすぎないことも大切かもしれませんね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:社会人1~2年目の男女 計名101名