メール文は、「拝啓」「前略」などといった“手紙の書き方”と比べると、どうしてもカジュアルになりがち。さらに最近多発しているのが、「お世話になります!」「よろしくお願いいたします!」というように、「!」を使っている文です。
確かに「。」で終わらせるよりは「!」をつけたほうが素っ気なくないし、元気な感じがするかもしれませんが、就活生としてはどうなのでしょうか? また、採用担当者がメールで「!」を使ってきた場合、学生側からも「!」を使って良いのでしょうか!?
JOBRASS編集部では、採用担当者106名に、学生がメールで「!」を使うのはアリかナシか、「アリ」ならどういう場合、どの程度までOKなのかなど、詳しく聞いてみました。メール文の書き方に悩む就活生必読です。
【「お世話になります!」「よろしくお願いいたします!!!」など、学生がメールで「!」を使うことはアリだと思いますか?】
・アリだと思う 29.2%
・ナシだと思う 70.8%
メール文での「!」について、7割の担当者は「どんな場合もナシ」としています。では、約3割の「アリ」という担当者は、どんな場合、どの程度ならOKなのでしょうか?
「自由に使っていいと思う」(男性/公務員/55歳)という声がある一方で、「本当は抵抗があるが、なし とまでは言えない」(女性/総務・人事・事務/53歳)という本音もチラリ。
・所詮学生なので多少の乱暴さは許容範囲(男性/公務員/48歳)
・致し方ないのかもと思う。今どきの人なので(男性/総務・人事・事務/52歳)
一つの文章に「!」をいくつもつけたり、また連続する文章で使用したりすると、「学生ノリ」と見なされがち?
・「わかりました!!!!」など、「!」が4つも、5つも並んでいると許せないです(男性/営業・販売/40歳)
・特に制限はないが、例えば「ありがとうございました。よろしくお願いいたします。」を「ありがとうございました!よろしくお願いいたします!」と、連続する文章で使うのは望ましくない(男性/その他/32歳)
「頑張ります!」など、意気込みややる気を伝えるときならOKだけど、例えば「申し訳ございません!」「かしこまりました!」など、それ以外のときは不適切、という意見は多くみられました。
・やる気のある言葉の後(女性/その他/43歳)
・意気込みを伝えるときならOKです(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
【回数】
回数についてもっとも多かったのは、一通のメールにつき、「1回まで」というもの。最多でも「3回」でした。
・「!」は一個、一回まではOK(男性/研究・開発/53歳)
・1つ使うぐらいなら良いと思う。あまり多用すると、くだけた印象になるので、印象は良くない(女性/コンサルタント/35歳)
・1箇所ぐらいなら良い(男性/研究・開発/48歳)
・文面のやり取りの中で一回は許容範囲(男性/営業・販売/55歳)
・2つまでならいいと思う(男性/営業・販売/38歳)
・1通のメール内で1、2個程度であれば、本人のやる気を強調したものと見なせる(男性/コンピュータ関連以外の技術職/40歳)
・許容できるのは、うれしい時に2回くらいだと思います(男性/営業・販売/52歳)
以上からまとめると、“基本的に使わないで意味を伝えられるハズ”の内容で、やたらに「!」を多用するのはNG。また、担当者が「!」を使っているからといって、「!」付きでメールを送るのも避けたほうがいいでしょう。採用担当者が学生に親しみをもってもらいたくて使用するのと、学生が立場を超えて馴れ馴れしくするのとでは、ワケが違うということを肝に銘じておきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名