就活生にとって、悩ましいのがインターンシップ。参加したからといって内定に直結するとは限らないとか、それでも参加したほうがいいとか、参加しなくても内定はもらえるとか……。一体どうすれば!?
もちろん参加したほうが職場体験という点ではメリットがありそうですし、やはりどうせなら選考に向けてプラスの経験にしたいもの。そこでJOBRASS編集部では、インターンシップ経験のある社会人101名に、「インターンシップへの参加経験・参加可否」が選考に影響するとしたら、どんな点が有利もしくは不利に働くポイントになると思うかを聞いてみました。
有利な点は、「その会社のリアルな現場を体験することができること」に尽きます。それで自分の適性を見極めることができるほか、その後面接を受けるときにも具体的な話ができそう。企業の人に積極性をアピールし、顔や名前を覚えてもらうチャンスでもあります。
・インターンシップで社会経験をしていれば、会社で働くとはどういう事なのか、ある程度知っているだろうと思われる(女性/その他/22歳)
・インターンシップで、自分の能力がわかる点(女性/コンピュータ関連技術職/35歳)
・インターンシップに参加する=勤労意欲と向上心があると見られる。参加中の勤務態度が良ければ更にプラスだと思います(男性/その他/27歳)
・インターンシップへ参加したら、実際に働いている人の生の声を聞くことができるため、それを基に面接などで話せば良いと思う(男性/その他/27歳)
・インターンの中で職場への適性があるような働きぶりが見られれば、有利に働くと思う(男性/その他/25歳)
・入社よりも前に職場の雰囲気や実際の仕事内容をある程度把握出来るため、面接での応対に生きてくることはもちろん、実際に入社してからの業務も円滑にこなすことができると思います(男性/営業・販売/28歳)
・会社のことを理解しているかどうかという点が有利に働く(男性/営業・販売/27歳)
・経験があるほうが自信になると思う(男性/営業・販売/26歳)
・参加することによって、会社のことがよく知ることができるので、自分のなかでのイメージが膨らむと同時に、顔を売ることができる(女性/その他/23歳)
反対に、インターンシップに参加したことが不利、あるいはデメリットになりそうなのは、「とりあえず参加した」という態度がミエミエなケース。また、いくつかの企業でインターンシップに参加するとどうしても比較してしまったり、最初の企業の色に染まってしまいがち。インターンシップに参加するときは、常にフレッシュな気持ちを忘れないことも大切なポイントのようです。
・インターンシップでへますると不利になると思う(男性/コンピュータ関連以外の技術職/24歳)
・「とりあえず参加した」というだけの人は、裏目に出る可能性がある(女性/その他/27歳)
・他の企業を受けるとき「この会社の色に染まりにくくなる」点で不利かもしれない(女性/その他/29歳)
・参加すれば会社の内情を垣間見ることができる。会社側がほしいと思うような人物を演じると内定に有利だと思うが、作りすぎて自分が判らなくなることがある(女性/その他/27歳)
なお、「体験した職種以外の就職の時に何で職種を変えたのかと思われる」(女性/総務・人事・事務/25歳)という声がありましたが、実際の採用担当者に聞いてみると、「インターンシップで他業種、他の企業を受けていることはまったくマイナスにはなりません。むしろ同業他社のものに参加していると“本気”を感じますし、それを踏まえて何故ウチなのか、ということを面接で語ることができれば良いでしょう」とのことでした。
たかがインターンシップ、されどインターンシップ。参加するときは、本気で採用されたと思って臨みましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:社会人1~2年目の男女 計名101名