面接で採用担当者が見るポイントの一つに、「やる気」があります。でも、実際どんなポイントが「やる気がある」ように見えるのでしょうか?
そこでJOBRASS編集部は、採用担当者115名に、ESの内容・面接態度などで「志望度の高さ」が感じられる(「やる気」があるように見える)学生とはどんな学生を指すのかを教えてもらいました。【前編】では、ESや面接で、やる気が感じられる「内容」についてまとめましたが、今回【後編】では面接でのやる気が感じられる「態度」を解説します。
前編はこちら
まずは第一印象。いくら学生側の言い分として「見た目じゃなくて中身を見てほしい」と思っても、採用担当者は、身だしなみから“緊張感”を読み取るものなのです。
・第一印象で不快感を与えないような態度や服装。自分の能力を過大評価しないで素直に自分をアピールする(男性/総務・人事・事務/43歳)
・私が直面した学生の真剣度は足元に表れている人が多い。真剣度の高い人ほど、靴にまで気を抜いていない(男性/コンピュータ関連以外の技術職/35歳)
身だしなみに続き、姿勢や視線も重要なポイント。まっすぐな姿勢や、ブレない視線は意思の強さがあってこそ。猫背やキョロキョロした視線は、「自分に自信がない」「落ち着きがない」と思われかねません。
・椅子の背もたれに一度も寄りかかることなく、ずっと正しい姿勢をキープして座っている。視線が常に安定している。うつむくことが多かったり、視線が宙をさまようなど視線が不安定なのは悪印象。特に、営業職の採用試験ではマイナスイメージしかない。表情の動き(女性/その他/42歳)
・学生の目線はどこにあり、かつ本音と建前を見分けることが必要となる(女性/その他/42歳)
・基本的に目が合わず、どこを向いて応答しているかわからない学生はNG(女性/その他/30歳)
・まず挨拶が出来て相手の目を見て話す、キョロキョロしない。会社の特徴を捉えていれば良し(女性/その他/31歳)
視線や姿勢だけでなく、話し方も“おどおど”ではなく、ハキハキとしたものが好まれます。
・言葉に力のこもっている人はやる気があるように思える。小さい声はNG(男性/会社経営・役員/48歳)
・言葉のトーンが強い学生には魅力を感じます。何を言ったかではなく、強い口調で熱く話す方が好かれます(女性/その他/32歳)
・まず服装態度、そして話し方で人間の9割はわかります。声が大きく、はっきり話せる学生がやる気があります(女性/その他/39歳)
明るい表情でハキハキとした話し方はもとより、“何事にも前向きに取り組みそう”という印象が重視されるようです。
・表情が豊かで、明るい顔をしている。目が生き生きとしていて、人の話を聞く態度が良い(男性/営業・販売/40歳)
・前に向かってくる感じがして、明るく淀みなくはきはきと話す。表情に一瞬も曇りがない(女性/総務・人事・事務/44歳)
・前向きな考え方ができていると、相手に伝えられる発言のできる学生(男性/総務・人事・事務/40歳)
・前向きに取り組み、好きな事を伸び伸びとやる人(男性/研究・開発/32歳)
・発言や態度にすべて表れるため、とにかく前向きな姿勢、発言をすることが大切だと思います(男性/その他/45歳)
その他、「目が輝いているかどうか」という回答もありました。その企業に入りたいという熱意があれば、自ずと目や姿勢、話し方にもあらわれるということかもしれません。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:企業の採用担当者 計115名