内定はもらったものの、「もう少し早くから活動をすれば良かった」など、ちょっぴり後悔したことのある先輩は、少なくないものです。JOBRASS編集部では、社会人130人に、就活時、「やっておけば良かった」と思うものを聞き、【前編】では、学生時代に「やっておけば良かったこと」をご紹介。
【後編】では、実際に就活を始めてからの情報収集、企業・業界研究、そして面接のときに思った「やっておけば良かったこと」をまとめました。就活生の皆さんに、先輩の“後悔”がお役に立てば、幸いです。
前編はこちら
社員から話を聞かなくても内定はもらえるかもしれませんが、働くということは「毎日その生活が続く」ということと心得ましょう。職場の雰囲気が“生理的にダメ”だったら、かなりキビしい毎日が待っていることに……。
・社員の方の意見を聞けばよかった。給料、福利厚生は調べておけば良かった(男性/営業・販売/27歳)
・先輩訪問など、実際にその企業等で働いている人の生の声を聞くことに力を入れれば良かった(男性/その他/25歳)
福利厚生面を調べず、就職してから「えっ、家賃補助ないの!?」と気がついても後の祭り。条件面の研究も、入念に。
・もっと受ける企業について詳しく調べておけば良かったかなと思います(女性/研究・開発/27歳)
・企業の研究。初任給だけでなく、手当や福利厚生について詳しく調べ、企業訪問もすべきだったと思う。入社してから知ったことが多くあった(女性/その他/30歳)
第三者からの情報をもっと大切にすべきだったという後悔も多数寄せられました。自分一人では視野が狭くなりがちですし、情報収集にも限界があります。エージェントの利用をすすめる声も目立ちました。
・カウンセリング、エージェントなどに行ってみるべきだった。業界のことや仕事内容など、自分に合っているかどうかがわからなかったため。また、業界のことを全然知らなかったから(男性/その他/29歳)
・企業の合同説明会に参加すること。エントリーシートの添削をしてもらうこと(女性/その他/35歳)
・合同企業説明会への参加。エージェントへの登録など。自分で企業を探して受けていた。独自の就職活動だと、たくさんの企業を知ることができなかった(女性/営業・販売/27歳)
・大学の就職課の利用です。就活のアドバイスや模擬面接などをやってくれるのに、自分の力でやろうと考え、全く利用しませんでした(男性/その他/26歳)
・就活仲間との交流は積極的に行っておいた方が、早めの成功につながったかも(女性/営業・販売/28歳)
手早く内定をもらえたところに就職したけれど、もっとじっくりと考えれば良かったと思っている人も多いようです。社会に出る前は「自分にはこの業界、企業しかない」と思っていても、いざ働いてみると「こんなはずでは」「あっちの業界のほうが自分に合っていたのでは」と思う、ということですね。前項のように、視野を広げるためには第三者に頼ることも一つの手です。
・もっとたくさんの企業や職種を見てから決めれば良かったと思う(男性/その他/24歳)
・もっとやる気を出してたくさんの会社にエントリーしておけば良かった(男性/その他/34歳)
・最初の1社に内定をもらい、すぐに就活を辞めたが、今から考えるともっと就活を続けて、内定をもらえたであろう複数の会社から、どこに入社するか選べるようにすれば良かった(女性/その他/29歳)
・視野を広く持つこと。大企業ばかりでなく地元の中小企業やハローワークにも行けばよかった(女性/その他/32歳)
・自分はろくに調べずバイト先の新卒枠で会社を決めたので、雇用条件将来の展望など熟慮して真剣に就職活動を行うべきだった。複数社申込みをすべきであった(女性/営業・販売/30歳)
面接では、内容がどうというよりも、マナーや緊張についての指摘がありました。同じ内容を話していたとしても、ボソボソ喋ったり、目がキョロキョロしている態度と、姿勢よくハキハキと明るい態度では、印象は正反対。努力で改善できるものは、していきたいですね。
・面接の練習。あがり症だったので慣れておくべきだった。何度も人前に立つべき(女性/金融関係/24歳)
・面接時のマナーを学んだり、質疑応答の練習をしておけばよかった(女性/総務・人事・事務/31歳)
・話すときににこやかにする練習。印象はとても大切だからです(女性/その他/33歳)
先輩たちが声を揃えたのが、「企業はたくさん見ておくこと」ということ。就職は確かに自分の社会人人生のスタートですが、よりよいスタートを切るためにも、かたくなに一人で抱え込まず、第三者やプロに頼ることも大切なのですね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年11月11日~2016年11月21日
対象:社会人1~2年目の男女 計名130名