就活にあたり、自己PRのやり方や面接対策を研究し過ぎてしまった結果、採用担当者に好印象を与えるどころか、担当者がドン引きすることも!
JOBRASS編集部では、採用担当者115名に、就活で「それはやり過ぎ」「あまり意味はない」と思う、“就活マニュアル的な行動・言動”を聞き出しました。せっかく熱心に就活対策をしたのに、逆効果では本末転倒。採用担当者が密かに思っている、「やり過ぎ就活」とは?
今回は【前編】として、“面接前”に、就活生がやりがちな「やり過ぎ就活」をご紹介。【後編】では、“面接時”の「やり過ぎ就活」をお届けします。
【就活で「それはやり過ぎ」「あまり意味はない」と思う、“就活マニュアル的な行動・言動”を教えてください】
最近、名刺を持ってくる学生が珍しくないのだとか。渡す学生は記憶に残すためのアピールかもしれませんが、受け取る側は結構困っているのが実情のようです。
・デザイン科の学生によくあるのが名刺の用意。恐らく実習で作ったものだろうけど、ホントに要らない(男性/研究・開発/32歳)
・名刺はハッキリ言っていらない。自分自身の存在が名刺になるので、そこで十分にアピールできればそれで伝わるはず。着飾っているようにしか思えない(女性/その他/30歳)
多くのESに目を通す担当者のことを考え、太文字にしたり下線を引いたり、マーカーで色をつけたり……。目立ちはしますが、「内容がないっていうことなのかな?」「自分のことしか考えていないのかな?」という印象にもつながります。そんなことより、丁寧な文字で自分の言葉をしたためることが大切。確かに担当者は数多くのESを見ますが、だからこそ表面上のものにとらわれず、“内容の濃さ”を見抜く目を持っているのです。
・ESに色つきのマーカーなどを使うのは、逆効果である。黒で良い(女性/その他/44歳)
・普通の書体の字と太字を使い分ける方がここ最近は目立ちますが、表面上の体裁を繕っているだけに見えてしまうのは残念です(男性/総務・人事・事務/48歳)
いかにも“書くことがないから書きました”というような趣味や特技は、欄は埋めたものの「必死」感が伝わってしまい、担当者は「他になんにもないのかな?」と勘ぐってしまいます。
・特に重点的に趣味としてしていないであろうことをエントリーシートに書くこと(男性/その他/46歳)
・高校時代の体育会系の部活動の成績を記入しているときが、あった(女性/その他/42歳)
資格欄に、その企業とは関係なさそうな資格があったり、実務ではまったく使ったことがないようなものが並んでいたりすると、首を傾げたくなる担当者は多いようです。何のために取得したのか、そしてどう活かしたのかまで語れるものなら、いいですね。
・分単位でスケジュールを管理していて、就職のためにかなりたくさんの資格を所有している(男性/公務員/46歳)
・無意味に多くの資格をとっているのは、やり過ぎだと感じる(男性/その他/43歳)
・資格の取得。必要な資格は企業により様々。どの企業でも共通して評価されるのは語学力や取得難易度が極めて高い専門資格だけでそれ以外は参考程度にしかしない(男性/営業・販売/39歳)
自分という人間を担当者にわかってもらうためには、学生時代やってきたことやそれまでの生き方には触れざるを得ません。でも、それが「自分はいい人間」「人によく思われたい」というようなあざとさが垣間見えたり、やたらに冗長だったりすると、「やり過ぎ」と思う担当者も。相手にわかりやすく、簡潔にまとめる力も“自己アピール”です。
・自己PR、学生時代に頑張ったこと等「過去について」のことはそれほど重視していない。あまりいらない感じさえするので、ほどほどに(女性/その他/42歳)
・妙に社会貢献をしたような文言であることや、異常なほどの自己アピール(女性/営業・販売/54歳)
面接に臨む前から、”自分を大きくみせようとする”態度は、担当者にはミエミエ。後編、面接での「やり過ぎ就活」に続きます。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:企業の採用担当者 計115名