JOBRASS編集部では、“効率のいい就活”を応援するべく、社会人130人に、就活において、今から考えると“やってムダだったこと”を、その理由とともに教えてもらっています。
前編では実際に足を動かすまで、準備にあたっての“ムダ”を解説。今回の後編では、「合同説明会」「OB・OG訪問」など、足を動かすようになってからの“ムダ”をお届けします。
前編はこちら
面接のために内容を考えすぎた挙句、「ウソ」エピソードを作り上げ、それを頭にたたきこんだという女性からは、「結果、会社に入ると人となりがバレるから無駄だと思った」(女性/総務・人事・事務/28歳)とのボヤきが。
・自己PRを練ること。ほとんどの就活生は同じようなマニュアル本を読んで自己PRを作成するので、他の人と差別化するために別のことに力を入れるべきだった(女性/総務・人事・事務/30歳)
・面接のときにアピールする内容を考えすぎて、沢山作ったのにも関わらず使わなかった(男性/その他/27歳)
視野を広げることはとても大切なことですが、どこかのタイミングで絞ることも重要。効率のよい就活には、“見極め”もポイントです。
・とにかく多くの説明会に参加するべきだと思い、興味のない企業の説明会にも参加したこと(女性/その他/23歳)
・とりあえずエントリーしておこうとやりすぎて、全く興味ない会社の説明会に行ったり、入社したいと思ってなくても、最終面接まで行ってしまったり、途中で断りを入れて、もっと時間を有効に使うべきだったなと後で思った(女性/その他/30歳)
・行きたくもない会社に応募すること。結局、やる気もおきず時間の無駄になったから(女性/総務・人事・事務/27歳)
選考に関係もないし、表面的なことしかわからない、疲れる、交通費のムダ、と散々な訴えが寄せられました。ただし、「雰囲気をつかむために一度行くのも良い」「自分のお尻をたたくという意味で、他の就活生を見るとモチベーションがあがるので、行って良かった」という声もたくさんあります。
ポイントは、やみくもに合同説明会、セミナーなどでスケジュールを埋めないこと。一つ行ったらきちんとその経験を振り返り、自分は次に何をしたら良いのか考えることが大切です。
・就職説明会にやみくもに参加すること。個別の座談会の方が役に立つ(男性/金融関係/28歳)
OB・OG訪問も、誰でも良いから訪問すれば良いというものではありません。志望業界・企業の先輩に話を聞いてこそ参考になるものですし、先輩にも失礼です。ただ、職場の雰囲気や、そこで働く自分を想像するためには、やはりOB・OG訪問をしたほうがベターでしょう。
・OB訪問が無駄だと思いました。あまり参考にならないことが多かったから(女性/総務・人事・事務/29歳)
・先輩訪問はあまり意味がないと思った。自分と同じ仕事ではない先輩だと参考にならない(女性/その他/24歳)
足を動かすようになってからの“ムダ”が生まれる原因は、“自分が今、どういう状況で、次に何をしたらいいか”がわからないから。そうはいっても、自分で次の行動を見極められるかどうか不安かも……という人は、早い段階で就活のプロ(コンサルタントやエージェントなど)に頼るのも一つの手です!
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年12月9日~2016年12月19日
対象:社会人1~2年目の男女 計名130名