「総合職」と「一般職」のどちらにするべきか、そもそも何が違うのか、悩む就活生もいるのではないでしょうか。
「総合職」と「一般職」の就活は何が違うのか、入社後どのような違いがあるのか、解説していきます。
目次
1.総合職と一般職とは?
2.総合職の役割
3.一般職の役割
4.総合職と一般職における4つの違い
4.1.業務内容
4.2.キャリアアップ
4.3.転勤
4.4.待遇・給与
5.「エリア総合職」は「総合職」と何が違う?
6.総合職と一般職どちらを志望すべきか
7.ジョブラス登録で自分に合う企業が見つかる!
1.総合職と一般職とは?
1986年の男女雇用機会均等法の施行時に、
コース別人事制度が導入されたことが「総合職」と「一般職」の始まりです。
これにより、性別ではなく、個人の希望やキャリアプランに応じて働き方を選択できるようことになりました。
2.総合職の役割
総合職は、「企業において総合的な判断を要する基幹業務に取り組む職」です。
企業の中核を担う幹部候補生でもあり、さまざまな部署、仕事を経験しながら管理職になることを期待されています。
企業の展開する地域全域での異動、転勤の可能性があります。入社後は、希望や適性に応じて配属が決まりますが、数年で別部門に異動する可能性もあります。
3.一般職の役割
一般職は、「一般事務などの定型的・補助的な業務を担う」職です。
支店や工場といった事業所単位で採用されることが多く、基本的に転居を伴う異動はありません。
総合職をサポートするアシスタント的な仕事で、業務範囲はそれほど広くなく、マニュアルがある仕事がほとんどです。
4.総合職と一般職における4つの違い
1.業務内容
総合職は、「判断を要する基幹業務」を行います。
例:営業部門の顧客営業
一般職は、「補助的な業務」を行います。
例:営業部門の営業サポートの事務処理
当然、総合職の方が責任の重い仕事を行うことになります。
また、最近では、一般職が行ってきた仕事を派遣社員やパートに任せる企業が増えており、一般職の業務は、非正規雇用の従業員に移行しつつあります。
2.キャリアアップ
総合職と一般職では、出世スピードが異なります。
総合職は将来の幹部候補生であるため、出世しやすい立場になっています。
職能資格制度を採用している企業では、入社段階での職級に違いがあることも多いです。その後の昇進や、職級を上がるための試験を受ける機会も変わってきます。
全国展開している流通大手Aを取り上げます。
オレンジが一般職、ブルーが総合職です。
一般職は昇格試験に合格するのに平均で10年かかるのに、そのステップが多く、なかなか階級を上がっていくことができません。
一方で、総合職は昇級試験を受ける機会も多く、平均10年で役職に就いていくことも可能となっています。
3.転勤
総合職は、会社の業務状況に合わせて国内だけでなく海外も含めて、どこにでも異動が出ます。業務内容も大きく変わる可能性があり、働く場所だけでなく仕事内容も変わることがままあります。
一方で、一般職はエリアを越える転勤はありません。定型業務を行っていることが多いので、上司が変わるとしても仕事内容はそれほど変わらず、働くエリアも決まっていることが多いです。
4.待遇・給与
キャリアアップの違いは、当然ながら待遇の違いに表れます。総合職と一般職では、基本給も、その後の昇給率も異なります。
職能資格制度を採用している企業であれば、昇級試験を受けるために成果をあげる必要があります。総合職であれば、大きく営業成果を出せることもあるかもしれませんが、一般職の場合、事務のスキルを上げても評価につなげることは難しいです。
5.「エリア総合職」は「総合職」と何が違う?
企業によっては「エリア総合職」という職を設けています。
全国的な異動はない「総合職」という意味合いですが、職務内容は企業によって異なります。総合職と同じ仕事をしつつ、引っ越しを伴う異動はない会社もあれば、限りなく一般職に近い仕事内容の会社もあります。
志望される場合には、OB/OG訪問の際に、詳しく聞いてみるといいでしょう。業務内容、待遇の違い、キャリアアップの方向性等、企業によって違うので、確認しておく必要があります。
6.総合職と一般職どちらを志望すべきか
総合職、一般職、どちらで就職したらよいのか、
それは、志望者の適性とキャリアプランによります。
大きな仕事をしたい、どんどん出世したいと思うなら、総合職で入社する必要があります。
また、社内である程度決まった仕事をするよりも、外回りの方が好き、業務内容を自分で考えてどんどん変えていきたい、企画や営業がしたい、といった総合職でなくてはつけない業務を希望する場合も、総合職を目指しましょう。
転勤はしたくない、できないという場合は転勤前提の総合職は厳しいです。
しかし、企業によっては転勤のない総合職もあるので、募集要項を確認しましょう。
転勤以外にも、将来の結婚、育児、親の介護……といった仕事以外のことも考えながら、決める必要があります。
事務仕事が好きだから、大きな責任は負いたくない、といった思いがある場合は、待遇面でのマイナスを一度考慮しましょう。
スキルを磨いてもそれほどお給料が上がっていかなくても良いのか、という点です。
自分より勤続年数が圧倒的に少ない総合職の人が自分よりも高いお給料をもらっていても、仕事に反映させないで済むか、考えてみてください。
ちなみに、以前一般職の社会人に聞いた「一般職に向いていると思う人、あるいは向いていないと思う人の特徴」の主な結果は以下のとおりです。
【向いている人の特徴】
1. コツコツとした仕事が得意で真面目な人
2. 柔軟に何事にも取り組める人
3. コミュニケーション能力がある人、協調性
【向いていない人の特徴】
1.クリエイティブな仕事がしたい人
2.出世欲の強い人
3.独立心が高く人に指図されるのが苦手なタイプ
引用元:一般職に向いている人とは?現役会社員578名にきいた6つの特長
転勤したくないから、それほどバリバリ働きたくないから一般職を希望する、という考え方は避けたほうがよいでしょう。
入社してからキャリアプランが変わって、コースを変更することは多くの企業で可能です。
ただ、総合職から一般職に変わる、というのは比較的容易な会社が多い一方で、一般職から総合職にかわるためには、上司の推薦や試験に通ることが必要など、かなり難しいと言われています。
また、転職をするという場合にも、一般職の倍率は非常に高い上、特別なスキルや資格を求められることが多くあります。
就職活動をしている今だからこそよく考えて、将来、悔やまない選択をするようにしましょう。
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