就職活動をスタートさせるとき、多くの人は「まず何をするのか」を考えますが、JOBRASS編集部では、社会人1~2年目の男女100名に、その反対に、「何をしなくて後悔したか」「こうすれば良かったと思っていること」を聞いてみました。先輩の「後悔」から、学ぶこととは?
【就活の時に「ああすれば良かった」と後悔していることはありますか?】
・ある 36.0%
・ない 64.0%
「ある」と答えた人は36%。3割以上の人が、何かしら後悔をしていることがわかりました。では、何について? そして、後悔しないためにはどうしたら良かったと思うのかも、聞いてみました。
数の多さで1、2位を争ったのが、この「もう少し早めに就活を始めれば良かった」というものと、次の「業界研究をすれば良かった」ということでした。
時間がなくなってくると、どうしても面接のスケジュールを優先させ、じっくり業界研究をしている時間はとれなくなります。また、あまりに業界にこだわりすぎ、ほかの業界をみることなく就職してしまったため、結果的に働いていみたら“そんなに自分の理想じゃなかった”と気がつくことも多々あります。
・もう少し早めにしていたら良かった(男性/営業・販売/26歳)
・もっと早く始めて、業種もしっかり研究したら良かった(女性/総務・人事・事務/25歳)
・一般企業への活動をもっと早く始めておくべきだった点。もっとたくさんの企業展覧会やセミナーに参加して各業界のことを知るべきだった。自分の置かれている状況と就活で大事な要素をしっかり理解しておく必要があったと思う(男性/営業・販売/25歳)
・もっとよく調べてから就職活動するべきだった(男性/その他/25歳)
・他の業界を見てみれば良かった(女性/コンサルタント/23歳)
・別の業界も見れば良かった(女性/総務・人事・事務/24歳)
就職してから、自分が妥協したことの“ツケ”がまわってきているという人も。条件面に妥協すると、最初はいいやと思っていても、だんだんとそれがストレスになっていってしまいます。
・もっといい会社を選べば良かった(女性/コンピュータ関連技術職/24歳)
・希望の条件が見つかるまで、妥協しなければ良かった(女性/総務・人事・事務/24歳)
・条件などもっと考えて就活すれば良かった(女性/その他/25歳)
妥協と似ていますが、もっと本気でやれば良かったという声もありました。どうしても妥協せざるを得ない局面でも、自分が「納得」して就職することが大切だということです。
・もっと本気でやれば良かったと後悔しています(女性/その他/22歳)
・自分の希望していた職種・業種の会社をもう少し受験しておけば良かった(男性/総務・人事・事務/24歳)
・もっと企業のイベントに参加したり大学の就活センターを利用すれば良かった(女性/営業・販売/24歳)
自己分析や自己PRが足りないまま、運良く就職できた人たち。「こんなタイプだったっけ?」「あれ、こんな風に働くつもりじゃ……」など、採用側も、就職した方にとっても、ミスマッチが多くなりがちです。
・もっと自分の要望を伝えておくべきだった(男性/コンピュータ関連以外の技術職/26歳)
・自己PRが下手だったと思った(女性/その他/23歳)
・自己分析(男性/営業・販売/25歳)
学生のとき、勉強をもっときちんとしておけば良かったという人もいました。勉強はしなくても社会人になれる、勉強はいつでもできる、というのは大間違い。勉強をしてきた社会人と、そうでない社会人の差は、案外さまざまなところでにじみ出てくるものです。
・もっと勉強しておけば良かった(男性/営業・販売/26歳)
・学生のとき、もう少し真面目に授業を受けてれば良かった(女性/総務・人事・事務/22歳)
「どこでもいいから就職」ではなくて、是非「ここで働きたいから就職」できるように、早めに動きを開始させ、「やるだけやった」といえるような就職活動を行いましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年8月19日~2016年8月25日
対象:社会人1~2年目の男女 計100名