就活時の選考では、身だしなみも重要なチェックポイント。代表的なものに「清潔感のあるスーツ、髪型」「派手なメイクはNG」などが挙げられます。では髪色はどうするべきなのか? 絶対に「黒髪」じゃないといけないのか、「茶髪」でもいいならどの程度までが許されるのか。
JOBRASS編集部では、採用担当者106名に、「就活生の髪の色として、“どこまで”の茶髪ならOKか」を徹底調査しました。そうすると様々な意見が出てきました。(2017年調査)
アンケートの結果、「黒以外認めない」「少しでも染めていればNG」など、「絶対に黒髪にすべき」とした採用担当者は22名で、全体の約20.8%でした。
理由としては、
「茶髪にする必要性を全く感じない。初対面の相手に対し、しかも面接なのに失礼」(男性/総務・人事・事務/40歳)
「染めてる時点でマイナス評価は否めない。第一印象、見た目で判断せざるを得ない面接の場ですら取り繕えない人間ならばその時点でNGだと言いたい」(男性/コンピュータ関連技術職/33歳)
「生まれつきの茶髪でも黒く染めるべき」(男性/営業・販売/48歳)
と、“黒くするのがマナー”という概念があることがわかりました。
また、黒髪以外NGと考える人のなかには、
「確かに地毛が茶色い場合もあり、個人的にはそれを染めよとは思いません。ただ、多くの日本企業で、就活生が髪色をいじり過ぎていると、“自分の経験や能力以外のアピール”が“過ぎ”てしまうように見受けられてしまうのは確かだと思います。就活時はスーツなど、服装でも奇抜な格好は止めたほうがいいといいますよね。あれと同じです。
就活時でも、どうしても髪を染めていたいという人もいるかもしれません。そういう人は、“それで落とされるなら、そもそもそういう考えの会社は自分とは合わないはず”くらいの考えがいいかもしれませんね」
と話してくれた方もいました。
反対に染めてもいいと考えている方々は、どんな考えを持っているのでしょうか?
結果としては、「焦げ茶」「ビターチョコレートくらい」が最も多く、32名で全体の30.2%。続いて「限りなく黒」が22名で20.8%でした。その他「自然な色なら」も7名で「自然な色であればこだわらない。金髪はマズイかもしれないが、ハーフやクォーターの場合もあるので一概に言えない」(男性/その他/47歳)という意見もみられました。
“自然な色”というのはなかなか難しいところですが、ある担当者は「やっぱり黒に近い茶色、栗色やダークチョコレートが目安になるでしょうね。明らかに第一印象で“お、茶色いな”とわかるくらいになると、“自然ではない”ということになります」と解説。
なお、「何色でもいい」という担当者は、全体の1割未満。ただし「色は何でも良いが、清潔感があること」(女性/企画・マーケティング/43歳)と、やはり“清潔感”はマストです。
以上から、黒髪が無難なのは事実のよう。染めてもビターチョコレート、と覚えておくと良さそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年2月10日~2017年2月17日
対象:企業の採用担当者 計106名