インターンに参加する学生のことを、受け入れ側はどう思っているのでしょう? 受け入れ経験者に聞いてみると、「助かった経験がある」という声がチラホラ。
JOBRASS編集部では、インターン受け入れ経験者104名に、“インターンがいて「助かった!」と思った経験”の有無と、経験がある人には“どういう時に助かったか”を教えてもらいました。
【インターンがいて「助かった!」と思った経験はありますか?】
・助かったことがある 11.5%
・そこまでの経験はない 64.4%
・逆に正直面倒である 24.0%
調査の結果、「助かったことがある」と答えたのは11.5%。約1割です。反対に、「正直面倒」と答えた人が24%と、およそ4人に1人という割合にのぼりました。
インターンがいて「助かった!」と思った経験は、ほとんどが資料作りや、アシスタント的な業務など。
・ITスキル(男性/その他/40歳)
・雑用をこなしてもらえた(女性/その他/28歳)
・プレゼンテーションをインターンの人にやってもらった(女性/その他/27歳)
・欠員の分、働いてくれた(女性/その他/28歳)
・仕事を手伝ってもらえた(女性/コンピュータ関連以外の技術職/38歳)
・資料作りがうまい(男性/公務員/39歳)
・実務面で出来ることがある(女性/総務・人事・事務/37歳)
「“面倒”ならとるなという話ですが(笑)、今やインターンシップ制度は、企業のCSR活動や広報的な意味合いも兼ねているので、社員が面倒だからといって、すぐになくなるものではありません。
ちなみに“面倒”という現場からの声ですが、これは“仕事が増える”という一点のみといっていいでしょう。受け入れ部署にしてみれば、本来業務があるなかで、社員でもない人に対して、仕事やそれ以前の“社会人とは”“会社員とは”みたいなところから教えなくてはいけない。これは確かに“面倒”といえます。
でも、それ以上に社内が活気づき、人にものを教えることで自分が成長するという人も多いんです。『今年のインターンはどんな学生がくるのかな』という期待もあります。そのため、企業によっては、デキる学生がくると、即戦力になるとして“いてくれてよかった”と感謝することもあるのです。
この調査結果は、裏を返すと、これまでのインターン学生に面倒だと思ったことがある人が24%いるということ。社員に、“面倒だけど、手をかけた甲斐があるな”と思わせるよう、やる気をみせるのが大切です」(IT企業の採用担当者・Hさん/33歳)
インターンの選考に受かって参加することをゴールにするのではなく、参加している最中に1つでも多く学べるようにしましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年6月16日~2016年6月22日
対象:企業のインターン受け入れ経験者 計104名