睡眠時間や睡眠の質が、労働効率や寿命とも関わっているというニュースをよく目にします。良好な睡眠のためには、自分にあった寝具やベッドが必要になります。生活の基本であると言われる「衣食住」。快適な生活を営むために、住環境の充実は不可欠なものです。人が気持ちよく暮らせるデザイン性も重要なポイント。そんな人にとって身近で大事なインテリア業界を志望する際にどのように志望動機を書けばよいか、考えてみましょう。
(※こちらの記事は、2016年6月2日に公開したものを更新しています。)
IKEAは、生活環境を丸ごと提案することで人気になっています。IKEAの店舗を見て回るのは楽しいですよね。生活の中に取り入れられるヒントが見つかるように思います。ニトリの店舗も、付属するアクセサリーの種類が多く、行くとつい小物を買ってしまうという人も多いのではないでしょうか。ちょっとした棚が欲しいと思ったら、近くにあるホームセンターでカラーボックスを買ってきて組み立てればすぐに使い始められます。機能性を追求した座りやすいソファが欲しいと思ったら、注文家具を扱っているショールームに行って自分のこだわりを反映したソファを作ってもらいます。人は、シーンによって、インテリアショップを使い分けて生活しています。日本のインテリア業界は、そういった生活スタイルを反映した業態になっています。
インテリア業界で売上が高い主要企業を何社かピックアップしました。見てみましょう。
■ ニトリHD:5,720億円
ニトリは、インテリア業界の国内トップ企業です。ニトリは、自社で企画・製造・販売を行っていて、営業利益が933億円と利益率も非常に高くなっています。家具の周辺アクセサリーも充実しています。「おねだん以上、ニトリ」のキャッチフレーズのように、コスパ満足度でも常に一位に選ばれています。社員研修が充実している点でも有名です。社員一人当たり26万円の費用をかけた手厚い研修を行い、パート社員も含めたアメリカ研修を年に2回実施しています。家具はそれほど安い買い物ではありませんから、知識が豊富な家具屋さんの方が好印象です。その点でも、きちんと研修されているというのがポイントです。
■ 良品計画:3,795億円
無印良品を展開する良品計画は、生活雑貨全般を扱っているため、インテリアのみの売り上げではありません。無印良品のシンプルな家具は、どの部屋にでも合うと人気で、「人をダメにする」と話題を集めたソファのような面白い商品やレトルト食品も展開しています。
■ ナフコ:2,255億円
西日本を中心に展開するホームセンターチェーン。営業利益は76億円。ホームセンターだけに薄利多売の傾向があります。
■ 島忠:1,411億円
関東・関西を中心に展開する家具専門店。ホームセンター「HOME`S」などを展開。発祥地の埼玉県を軸に関東圏を地盤としています。
■ イケアジャパン:740億円
スウェーデン発祥で世界各地に展開している世界最大の家具の量販店。低価格で北欧風のスタイリッシュなデザインの家具が手に入ると人気です。世界売り上げは5兆円を超えています。
今年で創業75周年を迎え、最近では東京都心への出店計画を発表しており注目を集めています。
■ 大塚家具:410億円
以前は会員制の高級店でしたが、新体制発足に伴い「気軽で親しみやすい店」を目指して大きく方向転換した家具販売会社。今後の行方が注目されています。
■ 東京インテリア家具:487億円
東北、関東、中部地方で店舗展開するインテリアの販売会社。現在、18店舗を展開しています。
■ 河淳:398億円
日本全国と東南アジアを中心に海外にも店舗展開しています。オリジナル商品の企画・製造・配送まで一貫したサービスを提供しています。ターゲットは都市型生活のファミリー層。身近なところでは、KEYUCAというブランドで一般消費者向けオリジナル開発製品の小売事業やカフェ事業を展開しています。
■ アクタス:169億円
輸入家具、オリジナル家具、雑貨類、システムキッチンなどを販売しています。子供用の学習机を注文制作してもらうこともでき、使いやすさを追求できると人気です。
インテリア会社の志望動機で明らかにしたいポイントは2つあります。まず、インテリア業界をなぜ志望するのか、次に、なぜその企業を志望しているのか、ということです。
それを明らかにするためには、業界研究、企業研究をきちんとしましょう。その上で、なぜ志望しているのかを自分の経験やエピソードで具体的に語りましょう。相手に熱意が伝わるような表現はいいですが、まずは、わかりやすさが大事です。きちんと内容を整理しておき、わかりやすい表現で伝えるようにしましょう。
代表的な企業の志望動機を挙げておきます。是非、参考にしてみてください。
・ニトリHD
「御社で働くことで、自己の能力を高め、ひいては社会人としての価値を高めることができる、それによって会社の中心となって仕事をし、会社や社会に貢献することができると思い、御社を志望いたしました。御社の、「欧米並みの住まいの豊かさを世界の多くの人々に提供したい。」という提言に惹かれました。しかし、具体策があるのかと疑問に思っていたところ、流通システムの徹底見直しによる価格1/2の実現、低価格でありながら機能と品質が両立された商品、31期連続増収増益、独自のビジネスモデルの製造物流小売業で営業利益率は16.2%もあると知りました。不可能ではなく、実現可能であると確信いたしました。また、27部署を回って様々な経験ができ、様々な分野で自分を磨くことが出来る、配転教育も魅力です。34部署もあるというのは、多様な可能性があるということだと思います。そして、27部署が全部結びつける会社が二トリ、世の中の変化に適応できる会社だからこそ、安定できる企業だと思っています。配点教育を利用して、自分の夢に一歩近づけるのではないかと思い、志望いたしました。」
・島忠
「私はアルバイトでインテリアの販売をしていることもあり、元々家具・ホームセンター業界に関心がありました。会社説明会で伺った、御社の特徴である地域のお客様のニーズに合わせ、お客様に必要とされるような売り場を自分自身で作ることができるという点に大きな魅力を感じました。御社でお客様とのコミュニケーションをとることが重要な家具の販売と売り場作りをしたいと思い志望いたしました。」
・東京インテリア
「私はずっとアルバイトで接客の仕事をしてきました、その過程を通して、気付いたことが二つあります。私は接客が好きだということ、必要だから、だけでなく、お客様がお買い物を楽しんでくださるときに、売り上げも上がるということです。私は、お客様が喜んでくださるお手伝いをしたいと思います。御社の売り場は、売り場作りも魅力的だと思います。私も、御社では売り場づくりに工夫を凝らしお客様と一緒に喜べるような仕事をしていきたいと思います。」
・河淳
「御社のケユカ事業を通して、消費者に自社商品をプロデュースされている点に魅力を感じました。「自然体で、のびやかに、心地よく暮らしたい」というのは多くの人の願いだと思います。そういった人々に訴求するオリジナル商品を、私も企画することができたらと思い、御社を志望いたしました。」