今年はある調査によると、多くの企業が2016年卒よりも2017年卒の方が採用数を増やすとし、昨年以上に「売り手市場」になるといわれていますが、当然就職活動が上手くいくか悩むもの。中には就職浪人を考える人もいるでしょう。そんなとき、先輩たちはどうしてきたのでしょうか?
JOBRASS編集部では、就職活動に悩んだことがある社会人106名に、就職浪人を考えたことがあるかどうか、そのときどういう進路を考えたのか、さまざまな声を集めてみました。
【「就職浪人」を考えたことはありますか?】
・ある 28.9%
・ない 71.1%
約3割の人が、「就職浪人」を考えたことがあると明かしました。ではそのとき、どう考えたのかを見てみましょう。
もっとも多かったのが、「希望職種や業界の範囲を広げた」という人たちでした。就職浪人をすると、時間はたっぷりあります。落ちたことで、自分のやりたいことを今一度考えなおし、情報収集から始めるのも良いでしょう。
・自分のやりたい事を見つめなおす(女性/出版・マスコミ関係/28歳)
・少し時間を置いて自分のやりたいことを考え直した(女性/営業・販売/27歳)
・夢を諦めて、無難な仕事を探し始めた(男性/研究・開発/33歳)
・希望職種を変えた(男性/コンピュータ関連以外の技術職/42歳)
・ゆっくり情報収集からはじめた(男性/公務員/36歳)
就職の前に、そもそも「自分」というものを見つめなおそうとした人もいます。
・旅にでた(男性/コンピュータ関連技術職/34歳)
・自分を今一度見つめ直そうと考えた(男性/総務・人事・事務/37歳)
ただ浪人するのではなく、就職に有利になる資格をとったり、専門職に就くことを考えて専門学校への入学を検討する人も。
・専門学校に行こう(女性/総務・人事・事務/38歳)
・予備校に行こうと思っていた(男性/営業・販売/35歳)
・資格を取った(男性/総務・人事・事務/40歳)
・就職に有利な資格試験を受けようと思った(女性/研究・開発/30歳)
もちろん第一志望にこだわった人もいます。その場合は、どうして不合格だったのかを振り返り、また志望動機などをゼロから練り直す必要があるでしょう。
・第一志望をもう一度受けた(男性/総務・人事・事務/41歳)
・同じ業界をもう一度(男性/営業・販売/45歳)
・志望動機など見直し受けなおす(男性/総務・人事・事務/25歳)
就職浪人するのは、どこも決まらなかった人たちばかりではありません。「一度大手に6月に内定しましたが、よく考えたらやりたい職種ではなかったので、8月あたりから再度やり直し、中小でしたが9月に内定が決まり、好きな仕事で生きていけています」(女性/広報・宣伝/29歳)という人もいます。就職というものは、最終的に「自分で納得できるかどうか」が大切なのです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年5月13日~2016年5月30日
対象:就職活動に悩んだことがある社会人 計106名