A君「公務員試験には受かったんだけど、面接で落とされた……」
Sさん「えっ! 公務員って、面接で落ちることってあるの!? 試験に受かればいいんじゃないの!?」
A君「よっぽどオレの何かがダメだったのかな……」
A君は凹んでいますが、試験に合格すれば、面接は“一応”やるだけで、あまり重視されないというのは都市伝説なのでしょうか? JOBRASS編集部では「公務員採用時の面接」について、現役公務員110名に聞いてみました。
【公務員の採用においても、面接が重視されるようになっていると思いますか?】
・思う 63.6%
・思わない 36.4%
試験に合格するのはあくまでも「通過地点」であり、最終的には面接判断、という意見が多数寄せられました。どうして今は、面接も重視するようになっているのでしょうか? 多くあがった理由から順に、みてみましょう。
1)ヘンな人をとらないため
・勉強だけできてもどうしょうもないから(男性/35歳)
・近年、公務員の犯罪などが多発しているため、試験だけでなく面接面においても重きをおいてきているから(女性/34歳)
・変な奴をとらないため(男性/54歳)
・市民の手本となる人材を採用するので面接は大事(男性/42歳)
2)公務員こそ、コミュニケーション能力が大切だから
・学力だけでなく、面接での話の内容や話し方など,他の人とのコミュニケーション能力を重く見ているため(男性/50歳)
・実務においては人間関係やコミュニケーション能力が必要で試験だけでは分からないから(男性/53歳)
・住民サービスは机上だけではなく、生活に基づいて行われるものだから(男性/41歳)
3)公務員はメンタルの強さが求められるから
・人柄やメンタルの強さが要求されるから(男性/45歳)
・学歴は高くても人間関係や、職場になじめなかったりで鬱などの心身症を発症する職員が多くなってきているから(女性/54歳)
4)勉強以外の経験をしているのかどうか
・学力だけでなく、これまで経験してきたことを今後にどう活かしていくかが大切だと思うから。また、人間性も重要な採用項目だと思うから(男性/24歳)
「思わない」という人の根拠は、「なんといっても試験重視だから」というもの。続いて「自分のまわりをみていると、とても面接が重視されたとは思えない」という意見が散見されました……。
1)圧倒的に試験重視だから
・公務員はまずは点数が重要視されるから(女性/43歳)
・やはり試験重視(男性/59歳)
・試験で足キリがあるから(男性/38歳)
2)実際にヘンな人がいるから
・本人がそう思うから(男性/58歳)
・職場をみて(女性/49歳)
いずれにせよ面接は、自分がその職場に入って頑張れるかどうかを判断する機会でもあるのです。職場研究や面接対策もしっかりしていきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年4月7日~2016年4月12日
対象:全国の公務員 計110名