最近になり、元アイドルが公務員試験を3つも合格していたことが判明し、ファンの間で話題になっています。
公務員には実にたくさんの職種がありますが、ここでは「国家一般職(大卒)」に限ってみてみましょう。国家一般職って何? どういう試験?
国家公務員試験には大きく分けて次のような種類があります。
■総合職試験
政策の企画及び立案又は調査及び研究に関する事務をその職務とする係員の採用試験
■一般職試験
定型的な事務をその職務とする係員の採用試験
■専門職試験
特定の行政分野に係る専門的な知識を必要とする事務をその職務とする職員を採用する試験
さらに学歴、専攻分野や携わる仕事の種類によって、受験する試験の区分が異なります。
国家一般職試験の試験の種類は「大卒程度試験」「高卒者試験」「社会人試験(係員級)」の3つがあり、ここでは「大卒程度試験」について解説します。
「大卒程度試験」には行政、電気・電子・情報、機械、土木、建築、物理、化学、農学、農業農村工学、林学という9つの技術系の区分があり、行政区分は北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄の各地域別採用。技術系区分は全国採用となります。
【行政区分の試験】
■1次試験
1) 基礎能力試験[択一式、40問、2時間20分]
※「基礎能力試験」とは
公務員として必要な能力(知能および知識)についての筆記試験。
●知能分野 27問
文章理解(11問)、判断推理(8問)、数的推理(5問)、資料解釈(3問)
●知識分野 13問
自然・人文・社会(13問)*時事を含む
2) 専門試験[択一式、40問、3時間]
※「専門試験」とは
区分に応じて必要な専門的知識などについての筆記試験。
3) 一般論文試験[1題、1時間]
※一般論文試験 【行政】
文章による表現力、課題に対する理解力などについての短い論文による筆記試験。
■2次試験
人物試験[個別面接※参考として性格検査を実施]
採用までの流れは、大きく分けて、
1)業務説明会等による情報収集
2)採用試験
3)官庁訪問
の3つからなっています。
1)業務説明会等による情報収集について
職務内容等を紹介するため、人事院が各種業務説明会、イベント等を開催しています。
2)採用試験について
申込期間は限られているので、期間内に必ず申込手続きを行うこと。
3)官庁訪問について
試験合格後は各府省での面接などを受ける必要があるので、希望する府省等を積極的に訪問したい。官庁訪問は、志望する府省等に関する知識を深めるとともに、試験合格後の採用に向けての自己PRの重要な機会となるでしょう。
人事院 国家公務員採用情報
https://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo/ippan/saiyo_ippan02.htm