説明会や面接会場にギリギリで到着してしまい汗をかく人――
予想もしていなかった質問をされて汗をかく人――
就活を進めていく中で、もしかしたらこんな悩みを抱えている人もいるかもしれません。
就活の準備として、スーツや靴・バッグを揃えたり、マナーとして身だしなみを整えたり、といったことは念入りにしていることでしょう。
しかし、予期せぬ事態への対応策に“汗対策”をしている人は少ないのではないでしょうか。
せっかく身だしなみに気を遣っても、いざという場面で汗だくではもったいないことです。不測の事態や気温の変化に備えて“汗対策”をバッチリしておきましょう。
普段から汗をかきやすいという人も、そうでない人も……
これから暖かくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
≪食べて改善≫
汗をかいても サラサラにしてくれる作用、発汗を抑制する作用が あると言われているのが豆類です。
主に、大豆や納豆、豆腐などの豆類に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似ている成分が含まれており、汗対策に有効です。
豆類というのは、納豆や豆腐など色んな種類で食べる事ができ、メインのおかずにしなくても毎日の食事の一品として様々なメニューで登場させる事が出来る理想的な食材です。汗対策だけでなく、納豆などは健康対策にも効果が期待できる食品なので、安心ですね。
≪控えて改善≫
食事が肉類、油物、乳製品にかたよっていると体温が上がり気味になり、汗も出やすくなります。汗かき改善のためには、肉食よりも和食中心にするのがポイント。まずは、肉類や油物を控えめにして、魚類や野菜類を多く食事のメニューに加えるようにしてはいかがでしょう。
また、唐がらしなどの香辛料は汗腺を刺激するので、多く摂取すると汗をかきやすくなってしまいます。その他、コーヒーやお茶などに含まれるカフェインも汗腺を刺激するので要注意。刺激の強い食べ物や飲み物は、ほどほどにしておくといいと思います。
≪代謝を上げて改善≫
汗をたくさんかくような暑い日の入浴はシャワーだけでさっと済ませたいものですが、汗のかき方を改善するには、お湯をはった浴槽につかったほうが良いのです。それも、ぬるめのお湯で半身浴がおすすめ。お湯につかって じっくりと汗を流すことで、代謝が良くなり、日頃少し動いただけで汗が出るといったことが少なくなります。
あとは、有酸素運動を1日30分程度行うと、代謝の良い体質に改善することができます。有酸素運動といえば、水泳やジョギングが思い浮かびますが、ウォーキングも立派な有酸素運動です。入浴と同様、こうした運動をすることで、普段から適量の汗をかくようにすることも大切です。
≪冷やして対策≫
保冷剤を首の後ろに当てて、首を冷やします。
首の後ろを冷やすと、体感温度も下がり顔に汗をかきにくくなります。
ですが、就活中に保冷剤を持ち歩くのは難しいですよね。そんな時は、ハンカチなどを濡らして 垂れない程度に絞り、首の後ろに当てるだけでも効果アリ。頻繁にこれをしていると、普段からあまり顔に汗をかかなくなります。
濡れたハンカチを持ち帰る用にビニール袋を持っていると帰りも困りません。
またコンビニなどで売っている、叩くと即座に冷たくなる冷却材なら、金額的にも使い捨てできるのでおすすめです。
≪押して対策≫
ツボを押すことによって、体の異常を一時的に治すことが可能となります。このツボの中には、汗を抑えてくれるツボというのがあるのでご紹介しましょう。
■ツボの位置と押し方
いわゆる手相の感情線(小指の付け根から人差し指と中指の間に向かって走っている線)が始まる先端の部分を「後けい(こけい)」といいます。ここを親指と人差し指でつまむように押してみて、コリや鈍い痛みがあればそこです。この後けいのツボを反対側の親指でゆっくり押してください。誰にもバレずに汗を止められますよ。
≪吸って吐いて対策≫
呼吸法もツボと同様に、手汗の原因が精神的なもので有る場合に手汗を抑える有効な手段です。呼吸法と言っても複雑な方法ではなく、ほとんどの人が知っている「腹式呼吸」。
腹式呼吸をする事で、自律神経の副交感神経を優位にする、つまり体を発汗量が少ない状態に意識的にもっていく事が出来ます。
■腹式呼吸の方法
腹式呼吸の基本は「息を吐くのが口」「息を吸うのが鼻」です。
口を使わず鼻で深く空気を吸います。次に、肺にある空気をゆっくりと口から吐き出してください。その時に腹筋を使って、お腹をへこませるようにすればOK。「吸う・吐く」を1セットとし、10セットほど繰り返すことで副交感神経が優位な状態になり、リラックスできるでしょう。
≪下着≫
おすすめはユニクロの「AIRism(エアリズム)」シリーズです。
ドライ、抗菌防臭、召集などで脇汗対策にもピッタリ! さらさらとした滑らかな肌触りで、男性・女性ともにこれからの時期は手放せなくなりそう。キャミソールタイプやタンクトップタイプ、Tシャツタイプと種類も豊富なので、シーンを選ばずに着用できるのも嬉しいですね。
≪制汗剤≫
医療先進国デンマーク発の制汗剤「デトランスα」。
就寝前に塗って、翌朝洗い流すだけというお手軽感もポイント。個人差はありますがリピート率は脅威の92%以上と、多くの人が愛用している信頼の制汗剤です。
海外ブランドの制汗剤の中でも人気のある「アンティ パースパイラント デオドラント ロールオン(クリニーク)」。
ロールオンタイプの制汗剤で、じっとり汗ぐらいならしっかりと効果を発揮してくれる、優秀なアイテムです。小さいサイズなので、バッグに入れておいてもかさばらないのも、おすすめする理由の一つです。
≪手作りスプレー≫
体感温度を下げて汗を抑える「ハッカ油スプレー」。
ハッカ油は実際に熱を下げているわけではなく、温度を認識する皮膚の信号を刺激して冷たい・涼しいと錯覚させているだけですが、その時だけでよければ効果的です。
■作り方
100mlの「ハッカ油スプレー」を作る場合
1.無水エタノール10mlにハッカ油5滴ほどを入れて混ぜる。
2.その後、それを精製水(水)90mlに混ぜて完成。
3.携帯用のスプレーボトルに入れて持ち歩きましょう。
(ハッカ油と無水エタノールはドラッグストアなどで手に入れることができます)
※涼しいと錯覚させているだけで実際に体温は下げていないので、熱中症などには気をつけてください。適量で使いましょう。
就活本番で汗をかくのが心配……
汗のせいで印象を悪くしてしまったらどうしよう……
と心配だった人もご安心いただけたでしょうか?
普段から、汗をかかないように対策として上記の方法を行い、体質から改善してみるのはどうでしょう。
また、面接の場面やどうしても緊張してしまった時は、瞬時にできるツボや複式呼吸の方法をとってください。直前であれば、首の後ろに冷えたハンカチを当てるのも効果的です。
このような対策をした結果、それでも汗が止まらず気になってしまう時は、ハンカチでふいても大丈夫です。その際「汗をふいてもよろしいでしょうか」と一言断りを入れると感じが良いですね。ちなみに、ハンカチはきちんとアイロンをかけておきましょう。
あなたの就活が快適に進められますように。