インフラストラクチャー、通称「インフラ業界」とは、社会の基盤をつくっている業界の総称のこと。電力、ガス、水道、鉄道、高速道路、電話など。生活に必要不可欠のものであるため、ほかの業界に比べて経営が安定しているといわれますが、インフラ業界の就活で「安定している」という言葉は禁物……かも。そのワケは?
JOBRASS編集部は、まず現在インフラ業界に勤めている人100名に、「インフラ業界を目指した理由」を尋ねてみました。その結果がこちら。
給料が、他の業界といいかどうかは企業にもよりますが、「高くはないけれど、安定して給料をもらえ、貯金もしやすそう」という声は多く見られました。
・お金(男性・50歳)
・お金がほしい(男性・52歳/男性・38歳)
・とにかく給料のいいとこ(男性・67歳)
・公営企業で給与は高くは無いが安定していたので(男性・71歳)
続いて、「安定」。安定とは、まず経営が安定していること。経営が安定していれば給料も安定し、雇用面でも突然リストラされる、という心配もありません。職種がいきなりなくなる、といったことも少ないでしょう。
・安定(女性・42歳)
・安定した会社だったので(男性・48歳)
・安定した職種(女性・56歳)
・安定性(男性・48歳)
「仕事にやりがいを感じたから」(女性・53歳)と、「やりがい」を挙げる人もいました。インフラを目指す人の「やりがい」のポイントは、「人や社会のためになる仕事」というところにあるようです。
・社会に貢献したかった(男性・49歳)
・人と人とのつながりを大事にしたいと思った(女性・35歳)
・人のためになる(男性・46歳)
・生活に欠かせないものを提供できるから(男性・27歳)
・日本に足りないものを補いたいから(女性・27歳)
その他、「鉄道が好きだ」(男性・56歳)と、好きを仕事にした人や、大きなプロジェクトに関わることを「かっこいい」(男性・28歳)という人も。一方で「仕事が楽そうな感じに見えました」(男性・44歳)という声もあるように、「適度にお給料をもらって、安定に暮らしたい」人が多いのも、インフラ業界を目指す人に共通する特徴です。
働くにあたって、「給料」は大事だし、冒険よりも安定を望む人もいるでしょう。でも、面接で「御社は給料は高くないけれど、安定しているので……」なんてことは、間違っても言えません。例えば電力も自由化し、どの会社も利益を上げるために、さまざまな手を打とうとしています。不安な時代、「安定」を望む学生が増えているのは事実のようですが、だからといって企業も「安定」なわけではないということ。インフラ業界を受けるときにも、志望理由は新しいことにチャレンジしたいという姿勢のもと、きちんと考えた方がよいでしょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年3月10日~2016年3月15日
対象:インフラ業界(鉄道、ガス、電話など)に勤める会社員 計100名