連日連夜取引先と会食、相手に気を遣いながら飲む術に長けている業界の人といえば、商社社員。とにかく接待が多いのでは……? JOBRASS編集部では、商社社員85名を直撃しました。「接待」について、正直どう思っているの?
【入社してから、「接待」をかなりしましたか?】
・している 54.3%
・していない 45.7%
まずは良い点から。1位はやはり、お酒の場ということで「普段できないような会話ができる」ということ。2位は「会社の経費で、高級飲食店に行ける」ということでした。そして、うまくいけば商談がまとまるという声も。
1位:「人間関係を構築できる」
・親交が深まる(男性・71歳)
・仲良くなれて、難しい交渉も案外スムーズに勧めることができる(男性・61歳)
・相手の情報やニーズを知ることができること(男性・60歳)
・人間関係が良くなる。仕事がうまくいく(男性・64歳)
・普段できないコミニケーションができる(女性・37歳)
2位:「自腹では行けないようなお店に行くことができる」
・高級感のあるレストランに行ける(女性・40歳)
・ただで食べれる(女性・24歳)
3位:「商談のまとまりが早くなる」
・商売が早くまとまる(男性・68歳)
・良い点:先方と気が合えば大きな商売につながる。悪い点:先方が無謀な要求をしてくる場合がある(男性・57歳)
では、接待の“悪い点”をみてみましょう。
最も多かったのは、「効果に疑問」という意見。高いお店で飲食をするだけして、確かにコミュニケーションを図ることはできても、別に商談がまとまるわけでもないという場合、“何の意味が?”と考えてしまうケースはよくあることのようです。
2位は「気疲れ」。気を遣いながらの飲食に、疲れるという声は多くあがりました。3位に続いたのは「体力」。連日ともなれば、お酒に強い人でなければキツいでしょうし、翌日二日酔いで仕事をしていては、能率もあがりません。いろいろな意味で体力も必要のようです。そして4位は、「プライベートがなくなる」ということでした。仮に何の予定もなくても、「あいつはきっと忙しいから」として、飲みに誘ってもらえない、なんていうこともあるようです。
1位:効果に疑問
・巧くやらないと取引減になる(男性・69歳)
・気を遣う割にあまり身にならない(男性・49歳)
・本音が出ることがあるがコストが嵩むし正しい方策とは思えない(男性・57歳)
2位:「気を遣って面倒くさい」
・面倒(男性・43歳)
・ストレスがおおい(女性・37歳)
・うまい飯と酒が飲めるが、気を遣う(男性・63歳)
3位:「体に悪い」「体力必要」
・休みがない(女性・25歳)
・意味もなくクラブで酒を飲むのが体に悪い(男性・53歳)
・かなり体力が必要(男性・55歳)
4位:「プライベートがなくなる」
・プライベートが少なくなる(男性・44歳)
・サービス残業(男性・44歳)
大切なのは、「効果的な接待」ということなのかも。ただ商社に入社する人は、人に気を遣う場が多いことは間違いなさそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年3月10日~2016年3月15日
対象:商社に勤める会社員 計85名