エントリーシートや面接などで、必須ではあるけれど、誰もが悩むのが「志望理由」。
考えれば考えるほど自分の志望理由がチープなものに思え、堂々めぐりをしてしまうものです。メーカーなど、作っているものが企業ごとに違えばまだしも、金融ならどこでも一緒と言われてしまったら何も言い返せないし、実際いくつも受けているし。その企業でなければならない理由をひとつひとつ考えるのって、た、たいへん!!
一体先輩はどういう志望理由で、その会社に就職したのでしょうか? JOBRASS編集部では、金融業界に勤める会社員83名を対象に、「志望理由」を聞いてみました。
1)安定している
もっとも多かったのは「安定しているから」というもの。
金融業界が安定しているかどうかという議論については、「かつて証券会社だってなくなったし……」「リーマンショックが……」という見方もありますが、それはあくまでもレアケース。多くの人にとって、金融業界は大きくて「安定」している、というイメージは強いようです。安定志向の人が目指しやすい業界、ということはできるかもしれません。
・安定しているだろうと思ったから(男性・57歳)
・安定してるから(女性・33歳)
・安定性があり、福利厚生が充実しているため(女性・28歳)
2)給料が良い
金融業界は安定性に加え、給料が良いことでも知られます。
ただ、給料面だけでなく、残業の実態はどうなのか、転勤事情、福利厚生など、さまざまな面からみて、「そんなに大変なら、それだけ貰って当たり前」なのか、「そんなに貰っても、大変なのはイヤ」なのかを考える必要はあるでしょう。福利厚生も、「給料を高くしてあげるけど、そのかわり福利厚生はあんまりないからね」という企業もありますよ。企業研究に加え、OB・OG訪問をぬかりなく!
・給与が良い(男性・48歳)
・給料がいいし、安定しているので(女性・38歳)
3)日本の経済に関わりたい!
ここまでは「安定性」「給料」と、納得の理由が2つ。さまざまな業界のなかで、とりわけ金融でなくてはダメだと思った人たちの志望理由が、こちらです。
・金融業界が今後の社会をけん引すると感じた(男性・50歳)
・景気良くしたい(女性・32歳)
・経済に関わりたかった(男性・64歳)
・経済の血液(男性・50歳)
ものごとの根幹、ベースになるのは「お金」。これを動かしたいという意欲が強いというのは、金融業界を志望する人に共通してみられる意識です。
4)社会の役に立てる
・社会の役に立つ人になりたかったから(女性・31歳)
・地域貢献(女性・26歳)
・地域貢献できるから(男性・27歳)
経済と近い理由ですが、社会の役に立てるというもの。そう、何をするにもお金が必要。お金がなくては何も始まらないのです。今後ますますの少子高齢化社会、人々がさらにお金に敏感になる時代に突入することは必須。夢を語るにも、毎日を充実させるにも、お金は必要なのです……。
というわけで、そもそも、「お金に興味がない」、「お金がなくても生きていける(自称)」という人は向きません。お金を扱う企業ならではのできることを考え、自分の夢を語ってみましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2016年2月16日~2016年2月24日
対象:金融業界に勤める会社員 計83名