公務員というと、安定しているというイメージをもつ人が多いと思います。しかし、具体的に何に安定性があるというのでしょうか。また、安定しているというのは、一方で“つまらない”ということにはならないのでしょうか。
現職の公務員が公務員になってよかったと思うのはどういうとき? JOBRASS編集部では、普段なかなか聞くことができない公務員たちのホンネを大調査! 実際のアンケートをもとに、公務員になってよかったと思うことランキングを作ってみました。
【公務員になって良かったと思いますか?】
・とてもそう思う 39.0%
・そう思う 49.0%
・あまりそう思わない 10.0%
・全くそう思わない 2.0%
「とてもそう思う」「そう思う」の合計は88.0%。「あまりそう思わない」「全くそう思わない」の合計は12.0%に過ぎず、9割近い人が公務員としての仕事にやりがいを感じているようです。
また、男女別で「そう思う」人の合計をみてみると、男性は86.4%、女性は94.7%。女性のほうが公務員であることに満足している割合がやや高いこともわかりました。
では、公務員になって良かったと思うのは、どういう時なのでしょうか? 以下、多かった順に並べてみました。
やはり公務員といえば「安定性」。不況のときでも働く場がつぶれない、給料・年休が“保証”されているという安心感を挙げる人が多くみられます。
「心底嫌気がさす」こともあるものの、不況時に安定した給料がもらえたのは「余りあるメリットだった」(男性/千葉県/その他専門職・48歳)という声も。高収入ではないけれど、不況のニュースなどを見聞したときに、“公務員でよかった”と思う人は少なくないようです。
・会社がつぶれない安心感(男性/千葉県/一般事務・47歳)
・安定している。福利厚生がしっかりしている(女性/秋田県/その他専門職・48歳)
・雇用が安定していること(男性/鹿児島県/一般事務・41歳)
・リストラがない、最低限の給料がある(女性/福岡県/一般事務・37歳)
・首にならずに働いていられるとき(男性/愛知県/総務・34歳)
・安定した給与(男性/東京都/その他専門職・54歳)
・病気になっても安定している(男性/鳥取県/一般事務・49歳)
・高収入にはなれないが、安定している(男性/兵庫県/財務経理・47歳)
・毎月の給与日にきちんと給料がもらえる時(女性/福岡県/一般事務・51歳)
・不況の時(男性/神奈川県/その他専門職・45歳)
・不況下でも賞与が支給される(男性/福井県/一般事務・54歳)
街の人たちから感謝の言葉を聞くとき、という人も多数。人が喜ぶ姿を目の当たりにできるのは、公務員ならではといえるかもしれません。
・感謝されるとき(男性/茨城県/一般事務・50歳)
・県民に感謝された時(男性/宮城県/総務・58歳)
・県民の方に感謝や労いの言葉をかけていただいたとき(男性/岩手県/一般事務・52歳)
・人に「ありがとう、助かった。」と言われたとき(女性/神奈川県/一般事務・59歳)
・人に喜んでもらえたとき(男性/広島県/一般事務・42歳)
・地域の役に立っていると感じたとき(男性/福島県/総務・59歳)
・役に立っているという実感(男性/山口県/総務・30歳)
・自分の仕事が社会をうまく動かしたと実感できる時があるから(男性/東京都/法務・40歳)
・国民のための行政の推進(男性/東京都/総務・56歳)
・国のための仕事をしているとき(男性/埼玉県/その他専門職・34歳)
・住民の生活の助けができるから(男性/秋田県/一般事務・33歳)
・国民に奉仕している(男性/鹿児島県/その他専門職・59歳)
・やってきた仕事の成果が社会の中に現れたとき(男性/千葉県/営業販売・34歳)
・市民の生活向上(男性/北海道/総務・59歳)
アンケート結果でも女性のほうがやりがいを感じる割合が高かったように、女性からは「女性でも働きやすい」ことを挙げる声がありました。
・生活が安定している。休暇が取りやすい。男女の格差がない(女性/東京都/一般事務・51歳)
・働きやすい(女性/東京都/その他専門職・28歳)
・女性でもずっといられるから(女性/福島県/その他専門職・50歳)
公務員の職種にもよりますが、休暇をきちんととることができるという声も。
・休暇がとれ、仕事とのメリハリができる(男性/愛知県/一般事務・50歳)
・年休が権利である(男性/滋賀県/一般事務・50歳)
まとめると公務員の「安定性」とは、雇用、給料、休暇。これらを重視し、人々の生活に密着したところで働きたいという人には向いているといえそうです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年12月11日~2015年12月17日
対象:全国の公務員 計100名