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社員数だけで、なんと20万人を超えるNTTグループ。今回はそんな超巨大グループの歴史やグループ各社の役割の違い、
大手通信3社との比較などをお伝えしながら、NTTグループの企業研究を行いましょう。
(※こちらの記事は、2016年1月13日に公開したものを更新しています。)
目次(クリックするとその章に飛びます)
・NTTは元々国営だった! NTTの前身、日本電信電話公社の歴史を探る!
・NTTグループの構成をおさらい!
・NTTグループの大株主は政府! グループ各社の役割や国の影響は?
・NTTグループの平均給与や待遇を一覧化! KDDIやソフトバンクとの差は?
・NTTドコモの売上や利益はどうなってるのか? 大手通信3社を比較!
・さいごに
みなさんは日本電信電話(以下、NTT)のことをどのくらいご存知でしょうか?
NTTとは、「Nippon Telegraph and Telephone Public Corporation」の略です。固定電話や移動電話、インターネット事業、電報業務などを行っている企業でみなさんにもお馴染みだと思います。そのNTTが昔は国営だったということを知っていましたか?
今回はNTTの前身、日本電信電話公社(国営時代の名称)の歴史を探っていきます。
まず、はじめに日本電信電話公社の歴史についてお話しします。NTTは国営時代、日本電信電話公社という名でした。では、日本にどのようにして電話の普及が始まったのかを探っていきます。
日本で電話サービス事業は1890年に東京と横浜の間で開始しました。
その時代は、電話と電話の間に「交換手」と呼ばれる人がいて、その交換手に電話を相手に繋げてもらってはじめて、電話をすることができました。電話機の受話器を上げると交換手につながり、 「東京のAさんに繋いでほしい」と通話先を告げると、交換手が東京のAさんに繋ぐ、という仕組みでした。受話器を上げるだけで交換手につながる仕組みだったため、初期の電話機にはダイヤルがありません。今じゃ考えられないシステムですね。
このサービスの開始当初は、加入者も多くなかったため取り次ぎが可能でしたが、加入者数や利用回数が多くなるにつれ、取り次ぎが追いつかなくなり、サービス提供に支障が発生しはじめました。そういう状況のなか、1923年に発生した関東大地震の復旧をきっかけに、自動電話交換機(固定電話)が採用されました。これらの背景から、1926年から徐々に「交換手」に代わる「自動交換機」が導入されるようになりました。自動交換機とは「交換手」の手を介さず、電話番号に基づいて自動で電話をかけた相手につなげる通信機器のことです。その後、電話サービスの拡大をめざし「公共性」「技術統一性」「自然独立性」そして「経営の独立性」の観点から、電信電話事業は公共企業として設立されることになったのです。
そして、1952年7月31日、日本電信電話公社法が成立され、この法に基づき、翌8月1日には後のNTTグループの核となる日本電信電話公社が発足し、日本で電話サービスが普及するようになりました。
当時の日本電信電話公社の経営は、経営委員、総裁、副総裁で構成される経営委員会という委員会で行われていました。国営ということもあり、経営委員会は政府が任命し、総裁は業務説明、報告などを行う必要がありました。経営委員会の下に本社があり、さらに全国に電気通信局が置かれ、電気通信事業の振興・周波数の割り当て、無線局の開設などが進められたのです。
こうして全国に電話・通信サービスが展開され技術革新が進むなか、1985年日本電信電話公社は民営化されました。民営化後、NTTは組織のスリム化と事業領域の拡大をめざし、新しい分野への進出をはかるために、各事業を子会社として設立し、NTTグループとして確立していくことを目指しました。
1987年には東証一部などへ上場、1987年には携帯電話サービスの提供を開始するなか、1988年にはNTTデータ、1991年NTTドコモ、1999年にはNTTを純粋持ち株会社とする再編成を行い、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズを設立し事業を拡大してきました。
現在、持ち株会社となったNTTの組織図を確認すると、おなじみのNTT東日本、ドコモなどのサービス名は無く、事業内容は「NTTグループ全体の経営戦略の策定および基盤的研究開発の推進」であることを認識することができます。
https://group.ntt/jp/corporate/organization/ (組織図)
NTTグループの規模としては
◎NTTグループ
総資産:25兆3,089億円
連結営業利益:1兆8,290億円
従業員数:338,651人
◎日本電信電話株式会社(NTT)(持株会社)
総資産:11兆8,059億円
営業利益:1兆1,494億円
となります。
NTTグループは以下のような構成となっています。
事業の主なグループ会社は
・総合ICT事業……NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア など
・地域通信事業……NTT東日本、NTT西日本 など
・グローバル・ソリューション事業……NTTデータグループ など
・その他事業……NTTアーバンソリューションズ、NTTアノードエナジー など
と把握しておけば良いでしょう。
NTTグループの主要子会社であるNTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ、ディメンションデータ、NTTドコモ、NTTデータの6社、それぞれの事業について見ていきましょう。
NTTドコモはお馴染みの携帯電話事業を行っています。NTTドコモは日本第7位の純利益を誇り、同じNTTグループの企業で、純利益日本4位のNTTと合計すると、純利益が1兆44億円近くにのぼります。現在は新料金プラン、LTEサービスによるネットワークの改善、さらにdマーケットの拡充などを推進しています。
NTTコミュニケーションズは長距離・国際通信事業を担っています。NTTコミュニケーションズは1999年に設立したグローバルネットワークの構築やクラウド、消費者向けのアプリやサービスの開発を行っている会社です。具体的には法人顧客に対してクラウド基盤の拡充や、ICTソリューションの提供、個人顧客に対してアプリケーションやコンテンツを提供し、ライフスタイルの提案に取り組んでいます。
NTT東日本とNTT西日本は固定電話などの地域通信事業を担っています。NTTグループで2番目に収益を上げている事業であり、主に国内電気通信事業における県内通信サービスを行っています。NTT東日本は東北、北陸、関東地域を、西日本は関西、中国四国、九州地方を中心に事業を推進しています。固定電話契約数が減少しているものの、今後は事業者とのアライアンスによる新たなビジネスモデルの創出、Wi-Fiを通じた光回線の利用機会の拡大など光・IPサービスを推進するとしています。
NTTデータはシステムインテグレーション業界の中でもSIer(システムインテグレーター)として業界をリードする企業です。主に国内および海外におけるシステムインテグレーション、ネットワークシステムサービスなどの事業を行っています。具体的には社会保険オンラインシステムや自動車登録検査業務システム、生活習慣改善支援サービス、財務情報流通ゲートウェイ、金融取引オンラインサービス、顧客管理システムなどをはじめとした公共分野のシステム、金融、製造、通信、法人向けシステム、さらに業界横断的な社会インフラサービスを構築しています。また、大企業のグローバル進出を支援するシステムも手掛けています。
NTTグループ中、上場してるのは5社、NTTデータ、NTTデータイントラマート、NTT都市開発、NTT、NTTドコモです。前述したNTTデータ、NTT、NTTドコモ以外の各社がどういった事業を行っているか見ていきましょう。
NTTデータイントラマートの事業内容は、システムの開発・販売を主体とするパッケージ事業、さらにパッケージの付帯サービスであるコンサルティング・システム開発・教育などからなるサービス事業という2つのセグメントから構成されています。今後は、クラウドビジネスの販売拡大に注力するとともに、モバイル領域への事業拡大を進めながら、グローバル市場への展開することを目指しているようです。
NTT都市開発は不動産の賃貸、建築物の設計、施工、ビル及び住宅の事務機器、通信機器他什器備品及び建物内装品の販売並びに貸付、住宅の建設及び販売、土木建築エンジニアリング及び不動産に関する情報の収集、管理、調査並びにコンサルティング業務、テナントに対する通信回線の提供及び情報処理サービス業など不動産および建築物に関する事業を手広く行っている企業です。
企業 | 1位 | 2位 | 3位 | |||
株主 | 比率 | 株主 | 比率 | 株主 | 比率 | |
日本電信電話(NTT) | 財務大臣 | 34.25% | 日本マスタートラスト信託銀行 | 11.47% | 日本カストディ銀行 | 5.05% |
NTTデータ | 日本電信電話(NTT) | 57.73% | 日本マスタートラスト信託銀行 | 13.17% | 日本トラスティ・サービス信託銀行 | 6.56% |
NTTドコモ | 日本電信電話(NTT) | 63.32% | 日本マスタートラスト信託銀行 | 1.75% | 日本トラスティ・サービス信託銀行 | 1.63% |
NTTデータ・イントラマート | NTTデータ | 47.89% | 中山義人 | 11.87% | DTS | 2.62% |
NTT都市開発 | 日本電信電話(NTT) | 67.3% | 日本トラスティ・サービス信託銀行 | 3.5% | ゴールドン・サックス・アンド・カンパニー | 1.92% |
NTTグループは全世界で900社以上あり、その中で上場しているのはNTT、NTTデータ、NTTドコモ、NTTデータイントラマート、NTT都市開発の計5社です。(東証二部のNTTデータ・マザーズ上場のイントラマート、その他は東証一部)
日本電信電話(以下、NTT)の大株主は財務大臣(政府)で34%、続いて日本日本マスタートラスト信託銀行で11%、日本カストディ信託銀行で5%となっています。
NTTデータの大株主はNTTで57%、続いて日本マスタートラスト信託銀行で13%、日本トラスティサービス信託銀行で6%、NTTドコモの大株主はNTTで63%、続いて日本マスタートラスト信託銀
行で1.7%、日本トラスティサービス信託銀行で1.6%、NTTデータイントラマートの大株主はNTTデータで47%、続いて中山義人氏で12%、NTTドコモで10%、NTT都市開発の大株主はNTTで67%、続いてNTTトラスティサービス信託銀行で2%となっています。ほとんどのグループ会社の株式の多くは、NTTが所有していることがわかります。
企業 | NTTデータ | NTTコミュニケーションズ |
募集職種 | 営業、コンサル、ファシリティマネジメント、スタッフ SE、R&D(研究開発職) | ソリューション営業、サービス開発エンジニア、インフラエンジニア |
給与 | 大学院卒(博士) 30万1310円 大学院卒(修士) 25万2630円 大学卒 22万3130円 高専卒 19万3330円 (2022年4月初任給実績) | 大学院卒(修士) 23万8580円 大学卒 21万3540円 (2022年04月実績) 職種により手当あり |
勤務地 | 主に首都圏 | 本社:東京 国内拠点:愛知・大阪 リモートワーク推奨 |
休日・休暇 | ライフプラン休暇、アニバーサリー休暇、産前・産後休暇、介護休暇、看護休暇など | 特別休暇(夏季、結婚、出産、忌引など)、病気休暇、育児休職、介護休職など |
手当 | 扶養手当、リモートワーク手当 など | 通勤手当、扶養手当など |
福利厚生 | 健住宅補助財形貯蓄、社員持株会、持家取得支援、持家ローン返済補助、 育児・介護支援、人間ドック受診、企業年金 など | 育児・介護支援、財形貯蓄など財産形成支援、リゾート施設利用、アミューズメント施設割引など |
まず、NTTデータの給与は大学卒業、大学院卒業で細かく分かれており、博士課程修了で30万円、修士課程修了で25万円、大学卒業で22万円、高専卒業で19万円となっています。休日・休暇も一般的なものをはじめ、ライフプラン休暇やアニバーサリー休暇、家族のことを考えた産前・産後休暇、介護休暇など充実しています。
NTTコミュニケーションズの給与は修士課程修了で24万円、大学卒業で21万円となっています。手当は通勤費手当のほか、住宅補助費もあります。勤務時間は基本的に9時から17時半となっていますが、シフト勤務になる可能性もあります。
企業 | NTT東日本 | NTT西日本 |
募集職種 | コンサルティング営業、アカウント営業、マーケティング、テレアドバイザー協業ビジネス推進、サービス開発、システムエンジニア、研究開発、ネットワークプランニング、サービスマネジメント、デジタルストラテジー、コーポレートスタッフ | セールス・SE、マーケティング、インフラエンジニア、サービス・プロダクト開発、コンサルティングセキュリティエンジニア、財務など |
給与 | 大学院卒(博士) 32万5070円 大学院卒(修士) 26万2000円 大学卒 25万円 | 大学院卒(博士) 32万5070円 大学院卒(修士) 26万2000円 大学卒 25万円 高専・短大・専門卒 23万2000円 |
勤務地 | 東日本全域 | 西日本エリア各地域(静岡、岐阜、富山 以西の30府県)、首都圏 |
休日・休暇 | ライフプラン休暇、夏季休暇(5日)、各種特別休暇(結婚・出産・育児 等)、看護休暇、病気休暇など | (NTT東日本と同様) |
手当 | 扶養手当、外勤手当、交替手当、通勤費など | (NTT東日本と同様) |
福利厚生 | カフェテリアプラン(選択型福利厚生制度) (主なメニュー:住宅補助、人間ドッグ、持家取得制度) | (NTT東日本と同様) |
NTT東日本の募集職種は大きく10個あり、それぞれ事務系・技術系の社員に分かれて活躍しています。気になる給与は、上記の表のようになっていますが、勤務実態に応じて扶養手当や外勤手当などが付与されるようになっています。福利厚生はカフェテリアプランという選択型福利厚生制度をとっています。勤務地も東日本各地になります。
NTT西日本はの勤務地は西日本各地になります。その他、給与や福利厚生はNTT東日本とほとんど変わりません。
企業 | NTTデータイントラマート | NTTドコモ |
募集職種 | 営業職・システムエンジニア職・プロダクトエンジニア職・スタッフ職 | 【技術系/事務系】 ネットワークデザイン、ビジネスデザイン、プロダクト・サービスエンジニア、ソリューションエンジニア、システム・クラウドアプリエンジニア、先端研究開発 セールス、リーガル、アカウンティング&ファイナンス |
給与 (2014年4月初任給実績) | 大学院卒(修士) 25万4000円 大学卒 23万円 | 大学院卒(博士) 33万6940円 大学院卒(修士) 26万2000円 大学卒 25万円 短大・専門・高卒 23万2000円 |
勤務地 | 東京 | 国内外の事業所 |
休日・休暇 | 夏季休暇(5日)、結婚休暇(5日)、生理休暇、産前産後休暇、育児休暇、看護休暇、介護休暇、病気休暇、忌引休暇、有給休暇、子供休暇 | ライフプラン休暇(リフレッシュ・介護・育児・ボランティアなど)、夏季休暇(3日)、特別連続休暇(2日)、 結婚休暇、忌引休暇、病気休暇 |
手当 | 時間外手当、通勤費全額支給、住宅補助費(賃貸)、持家取得支援費、住宅ローン補助、テレワーク手当、食事補助 | リモートワーク手当、通勤手当、扶養手当 など |
福利厚生 | カフェテリアプラン制度、育児施設・サービス費用補助、インフルエンザ予防接種費用補助、旅行費用補助、スポーツ施設・レジャー施設利用料補助、通学・通信教育費用補助など | NTTベネフィット・パッケージ、dヘルスケア、確定拠出年金、企業年金基金、社員持株会、財形貯蓄制度、慶弔金など |
NTTドコモは他のグループ会社よりも文系の仕事が充実している点が、ひとつの特徴です。文系はセールス、リーガル、アカウンティング&ファイナンス、理系はエンジニア職やネットワークデザイン、先端研究開発、文理に共通しているものはビジネスデザインなどがあります。給与、福利厚生は他のグループ会社と変わりありません。
NTTデータイントラマートは、全従業員90名という比較的小規模な企業ですが、転勤がほとんどない点が特徴です。NTTドコモ同様、給与や手当などは他のグループ会社とほとんど変わりありません。
その他、上場していないグループ会社でも採用活動を行っている企業は、NTTコムウェア、NTTデータジェトロニクス、NTTデータCCSなどですが、給与・福利厚生ともに前述した企業と大きな違いはありませんでした。
次にNTTドコモの競合であるKDDI、ソフトバンクとの差を見てみましょう。
企業 | NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク |
平均年収 | 864万円 | 954万 | 1164万円 |
平均年齢 | 39.7歳 | 42.0歳 | 40.2歳 |
有休取得率 | 86.7% | 70.0% | 68.0% |
企業 | NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク |
営業収益 | 6兆590億円 | 5兆4467億円 | 5兆9120億円 |
営業利益 | 1兆939億円 | 6725億円 | 1兆602億円 |
KDDIとソフトバンクのiPhone発売から遅れを取り、ユーザー離脱防止策もその当時はあまり効果を発揮していませんでした。ここ数年、NTTドコモは伸び悩んでおり、苦しい局面に晒されています。KDDIやソフトバンクがシェアを拡大していく一方で、NTTドコモはどのような動きをしていくのでしょうか?
NTTドコモは「dヒッツ」や「dマーケット」「d TV」など、独自のオンラインサービスを展開してきました。大手通信3社のどこよりも早く定額制サービスを導入し、ユーザーの獲得・離脱防止に努めました。
また、これまで「ドコモ・ヘルスケア」「らでぃっしゅぼーや」「ABCクッキング」「レンタサイクル」「自動翻訳」など、様々な事業への投資や進出を行っています。
最近では、ローソンなどで使用できる「ポンタ」と連携、稲作の管理システムの実証プロジェクトの連携、高齢者向け見守りソリューション「おらのタブレット」を開発、タカラトミーと共同開発したクラウド型お話しロボット「OHaNAS」の発売など、提携プロジェクトやデバイスの発売に力を入れています。様々な分野でNTTドコモの通信技術を取り入れることで、事業拡大を目指しています。
KDDIは携帯の通信サービス以外に、「じぶん銀行」や「au WALLET」など、金融サービスに力を入れています。ここが通信3社を比較したときのKDDIの強みでもあります。「au WALLET Market」というECサービスもあり、“お得に贅沢体験を”をコンセプトとしている「LUXA」とも提携を行い、サービス提供を行っています。加盟店を続々と増やす・物販で扱わなかった食材などを増やす戦略で、売上拡大を図ろうとしています。
Softbankで最も注目すべき点は、全世界で会員数約7,000万人以上を誇るオンラインストリーミングサービス「NETFLIX」のサービス提供開始です。NETFLIX以外にもhuluやU-NEXTといった定額の動画配信サービスが流行りつつありますが、これが普及すると、Softbankの売上はさらに伸びるでしょう。
続いては、大手通信3社のシェア獲得に関してです。
企業 | NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク |
シェア | 36.1% | 27% | 20.8% |
※上記は大手キャリアのみ、格安SIM・MVNOは含まない数字です。
通信市場(スマートフォン市場)は既にゼロサムゲームになっていると考える人もいるくらいで、ユーザーの取り合いとなっています。
そのため、各社ユニークなテレビCMを打ち、話題を呼んでいます。
どのような工夫を凝らして、ユーザーの獲得を行っているのでしょうか?
みなさんも一度は見たことがあるであろう各社のCMの内容や出演者を表にまとめてみました。
企業 | NTTドコモ | KDDI | ソフトバンク |
内容 | 2018年9月より新CMがスタート。星野源さん演じる駆け出しのプロデューサーが、いまいち人気のないキャラクターと一緒に夢を追いかけるストーリーです。 | 「三太郎」シリーズという、桃太郎、浦島太郎、金太郎が友だちという設定のCMです。3人の掛け合いが面白いCMとなっています。 | 「白戸家」シリーズという犬がお父さんの家族のCMです。 様々な俳優(キャラクター)とコラボレーションを行い、話題を呼びます。 |
出演者 | 星野源さん 新田真剣佑さん 長谷川博己さん 浜辺美波さん ほか | 松田翔太さん 桐谷健太さん 濱田岳さん ほか | 上戸彩さん 小泉今日子さん 北大路欣也さん (ソフトバンク犬) ほか |
ここ数年の大手通信3社のCMはかなりの規模で展開されています。
前途お話しした通り、スマートフォン市場は既にゼロサムゲームになっています。そのため、販促費をかけても、新しい乗り換えユーザーを獲得したいのです。ユニークなCMはその一環と言えるでしょう。
また、SIMフリーの格安スマホが様々な会社から販売され、市場にいるユーザーを獲得しようとしています。価格面において、非常に安価なため、価格重視で選ぶユーザーはSIMフリーに移行しているでしょう。これにより、さらにユーザー獲得の戦いは激化していくと考えられます。
いかがでしたか?
NTTグループは元国営企業ということもあり、大株主は政府ですが、NTTドコモ(社内ベンチャー)の誕生など、イノベーションを起こし続けることができる企業です。これまでの歴史を見ていただければ明らかかと思います。ここまでの超巨大グループに成長するまでには様々なドラマがありますが、その未来を担うチャンスがみなさんにはあります。
今回の記事を読んで、今度は自分の興味のある事業・グループ会社を深く研究してみましょう。
少しでもこの記事が就職活動中のみなさんのお役に立てれば幸いです。
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参照元サイト
https://kogures.com/hitoshi/history/tushin-denwa/
https://www.ntt.co.jp/
https://www.ntt.co.jp/csrback/2007report/02.html
https://www.ntt-east.co.jp/business/magazine/nw_system/01/
https://www.nttdocomo.co.jp/
https://www.au.kddi.com/
https://www.softbank.jp/
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/pdf/n1100000.pdf
https://toyokeizai.net/articles/-/33109
https://denwa-bangou.com/carrier-share