今は「新卒」でなくても就職するチャンスがひろがっているといいますが、まだまだ日本では新卒が強いといわれます。それは企業にとって、新卒の方が自社の求める人材に教育しやすいからです。さて、JOBRASS編集部では、社会人になって5年以上たつ社会人たち100名に、「新卒」という肩書は大切にしたほうがいいかどうか聞いてみました。先輩たちが今振り返る「新卒」とは?
【「新卒」という肩書は大切にしたほうがいいと思いますか?】
・とてもそう思う 29.0%
・そう思う 27.0%
・あまりそう思わない 32.0%
・全くそう思わない 12.0%
結果、「とてもそう思う」と「そう思う」の合計は56.0%。「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と、「そう思わない」人の合計は44.0%でした。「新卒」時代は大切だと考える人、あまり関係ないと考える人、それぞれの意見は?
・就職のときにもっとも有利。キャリアも積みやすい
一度しかない「新卒」。就職のときにもっとも有利であり、また新卒で就職した会社のほうが、その後も成長しやすいという意見もありました。
「企業はフレッシュな人材を求めていると思うので」
「就職しやすそう」
「新卒しか採らない求人があるから」
「新卒と既卒だと選択肢の幅が違うから」
「未経験で横一並びで採用してくれるのは、新卒のときだけ。転職を経験しているから、余計そう思う」
「新卒で入社した方が段階を順序良く踏み、成長できるから」
「就職浪人になると、卒業してからの期間に何をしていたのかきかれて、何かと面倒」
「初めて就職した会社のやり方や考え方がその人の中で大きな部分を占めるようになるので、そういう経験の有る無しをはっきり分けるのはいいことだと思う。自分が採用者だったとしたら、判断基準の1つとして頭に入れておくだろうから」
「新卒のほうが知識を植え付けやすい」
・「わからない」ことが堂々と言えるのは「新卒」のときだけ
「経歴を問われないから」
「やっぱり、卒業して何年かたった後だと、新卒での受験資格がなくなり、新卒と同条件でのやり直しがきかず、中途採用で試験を受けなければならないから」
「中途採用はある程度一般常識があると思われるので、新人でもある程度の知識なども求められる一方、新卒はそこまで求められないから」
「分からないことがあっても馬鹿にされにくいから」
「失敗しても許される」
・夢があった……
なかには、「夢がある」という人も。夢と希望に満ちて就職活動が出来るのも、新卒時ならでは……ということのようです。
「夢がある」
「志が活き活きしており、やる気が満ちていると思うから」
「若さと体力と熱意が伝わりやすいから」
「新卒の方が何にも染まってなく素直な気持ちで社会人になれると思うから」
・「新卒」「中途」にかかわらず、就職は「やる気」次第
「やる気が大事」
「結局は自分の意志が大事」
「中途採用でも本人の気持ち次第だと思っているので」
・経験がない新卒は「使えない」
「経験がなく、使えないから」
「実力とは関係ないから」
「フレッシュさはあるが、人生経験が浅そうだから」
「実歴がある方が良いこともあるから」
その他、「新卒のしばりは少子化社会には必要のないものだと思うので」という見方をする人も。ただ、新卒かどうかは関係ないというのは、やはり「実際に自分が中途で転職した」という人の意見。就職活動は辛いこともありますが、チャンスととらえて活動していきましょう。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:社会人歴5年~10年の会社員 計100名