倒産する心配や、リストラに遭うこともないという“安定”色のつよい公務員。ノルマに追われることもなく、定時帰宅というイメージも強いですよね。
公務員といってもさまざまなので、例えば中央官庁に務めるような国家公務員では深夜まで、あるいは早朝からの勤務も日常茶飯事。地方公務員だと地方によっても事情は異なるでしょう。ただ、そうはいっても“競争原理”がないのは事実。公務員の人たちって、一般企業で働きたいと思ったことはないの? JOBRASS編集部では、公務員100名に対し、「一般企業で働きたいと思ったことがあるかどうか」を尋ねてみました。
公務員100名のうち、実際に一般企業で働いたことがあるという人は、28.0%。3割弱の人が“転職”組でした。そのほか、一般企業で働いたことがなく、働いてみたいと思ったことがある人の割合は、以下のとおり。
【一般企業で働きたいと思ったことがありますか?】
・ある 33.0%
・ない 39.0%
働いてみたいと思ったことがある人は全体の33%。ない人のほうがやや多く、39%でした。では、「一般企業で働いてみたい」と思った人の理由は?
「いい商品を作るために切磋琢磨し、やりがいがありそうなところ」(女性/28歳)
「いろいろなことをやってみたいと思うとき」(男性/47歳)
「一般企業で企画関係の仕事がしてみたい」(男性/43歳)
「民間企業の方のフットワークの軽さを実感したり、素晴らしい仕事ぶりを見たとき。停滞せずに攻める働き方をしている方を見ると一緒に充実した仕事をしたいなぁと感じます」(女性/26歳)
切磋琢磨とも通じますが、臨機応変な行動がとりにくく、行き詰まりを感じることがある、という声もチラホラ。
「仕事で閉塞感を感じたとき」(男性/40歳)
「臨機応変に行動しているところを見るとき」(男性/44歳)
「職場にやる気がない、向上心がみられない」(男性/27歳)
“安定”と“攻め”は相対します。安定を好む人もいる一方で、モチベーションを保つのが難しいという人もいるようです。
「モチベーションが保てないとき」(男性/52歳)
「目標がはっきりしないとき」(男性/56歳)
成功報酬という概念がない公務員。景気が良いときなどは、一般企業がちょっとうらやましいときも?
「頑張っても、処遇などに反映されない」(男性/36歳)
「給料が安いとき」(男性/37歳)
「景気がいいとき」(男性/41歳)
「仕事の成果が評価されない時」(男性/39歳)
「成功報酬を得たい」(男性/45歳)
公務員は、何かにつけて「公務員だからちゃんとしろ」「税金をムダにするな」などと言われがち。また、異動があまりなく、人間関係が息苦しく感じる場合もあるようです。
「公務員が叩かれた時」(男性/41歳)
「人間関係が面倒くさく感じた時」(女性/48歳)
公務員にもメリットとデメリットがあります。試験を目指す人は、これら先輩の意見も参考にしてくださいね。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年11月10日~2015年11月13日
対象:公務員 計100名