お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科
H.A.
内定先:消費財メーカー
大変だったのは手書きESです。B to Cメーカー(食品、日用品、化粧品など)の研究職を中心にエントリーしていたので、ESも手書きのものが多かったです。締切が重なる時期は睡眠時間を削ることもたくさんありました。よくある質問については、時間のあるうちに添削をお願いするなどして、完成版を作っておくのが得策です。また、思いを込めて書いた手書きESは通過率も高く(85%)、それがやりがいにつながったと感じています。企業側も時間をかけて読んでくれていることを考えながら書くと、自分も辛くないし、読みやすいESに仕上がります。
夏に食品メーカーのインターンに行き、12月の解禁から本選考の就活を始めました。12月、1月には、会社説明会に行き、2月からは筆記試験や面接が始まりました。ESの締切は、1月末のものもあったが、2月のものが中心でした。3月は2次、最終を行なう企業もあり、最初の内定は3月中旬に頂くことができました。大手企業の面接は4月1日から始まり、連日選考が進んでいくイメージです。10日頃までの結果から内定承諾企業を決めて、残っていた企業には辞退の連絡をしました。
第一に就活の軸を定めていたからだと思います。私は「消費者の手に渡る商品を開発する研究職」を軸にしていましたが、それは自己分析の結果、見えてきたものでした。そのぶれない軸があったからこそ、迷うことなく進めることができました。第二に就活を楽しむことが出来ていたことがあります。もちろん先が見えない時期は辛かったですが、業種も規模も異なる数々の企業の事業内容を知り、自分の考えを真剣に聴いてもらえる貴重な機会と捉え、積極的に取り組み続けられたこともプラスに働いたと思います。
18年間続けてきたクラシックバレエと研究の両立です。バレエでは「1日休めば自分に分かり、2日休めば仲間に分かり、3日休めばお客様に分かる」という言葉を胸に、毎日のようにレッスンをしてきました。しかし、研究室に入ってからは、計画通りに実験が進まず、レッスンに行けないことも増えました。その解決策として、量より質への意識改革。回数を重ねることが上達への道だと考えていたレッスンを見直し、1回の充実度を高めました。この取り組み方は研究にも良い影響を与え、無駄を省き効率の良い方法を模索することで、実験技術が向上するだけでなく、先を見通す力も養えたと考えています。
就活は辛いことも多いですが、自分が評価されることを実感できるいい機会です。企業側に選ばれているだけでなく、就活生と企業は互いに選び合っていることを忘れないでください。自分を偽って就活して決まった企業では、入ってから社風が合わなくて苦労するかもしれません。偽りのない自分を選んでくれた企業に行く方が、その後の社会人生活もよりよいものになるのではないかと考えています(そうであって欲しい!)。
就活を経験した人は、辛さもわかるので、周囲の先輩に相談しつつ、頑張ってください!