履歴書に必ずといっていいほどあるのが「趣味・特技」。実は就活生をもっとも悩ませる欄なのでは……? 趣味はともかく、「特技」というのは、一体何を書けば良いのでしょうか。また、どれくらいのレベルで「特技」といって良いのでしょうか。もっというなら、この欄って、何のためにあるのでしょうか? 悩みに悩む就活生の声、採用担当者の声を紹介します。ついに「特技」の欄の存在意義が明らかに……!
(c)artberri
Twitter上には、「特技」欄にアタマを悩ますつぶやきがあふれています。
履歴書の趣味・特技に書くことない( ˇωˇ )
— そふと。 (@s2usg66s2) November 16, 2015
履歴書に書けるような趣味・特技が無い好きなスポーツもわかんない私はどうすれば…
— ゆめ (@yumeranman) November 16, 2015
履歴書を書くたび自分は中身が空っぽで何にもない人間なんだって思い知る。 特技も何もないし自慢できることもない。20年間何して生きてきたんだか。 時間の無駄使いもいいところだわ。
— ⑅Rika⑅ (@suzuri_612) November 6, 2015
履歴書に趣味はたくさんあるけど、特技が書けなくて本当に困った 得意と好きは違うじゃんって思うと人より飛び抜けて出来ることなんてない
— くるみん (@kurumilk_d) November 1, 2015
https://twitter.com/une04041015/status/664432557417598977
履歴書の趣味特技の欄……ほんとうの趣味を書いたらマイナスだしそれをもじって旅行なんてもってのほかだ……絶望だ……
— ゆーなま (@tarzania_unama) April 16, 2015
正直に書いていいのかどうかも悩む人は多いもよう。確かに、真面目なモノである履歴書のなかに、“一発芸”のようなものを書くのは気が引けます。
では、
履歴書の特技て本当なに書けばいいの…特技なんてないよ… しいていうなら100gのバターを計りを使わずに50gずつに等分できることくらいだよ…
— はりねずみ (@0319hedgehog) November 15, 2015
私の履歴書に書ける特技が、 スーパードンキーコング無印の ボーナスステージの場所を全部暗記してるくらいしかない…
— 和風 (@wahoo_wug) October 14, 2015
といったことは書いてもいいのでしょうか。その企業とは何ら関係なさそうなものは、書いたところで、かえってマイナスな印象なのでは……という気もしてしまいます。
履歴書の趣味特技を書く欄ってなんなんだろうね。どうせ当たり障りのないような事を書かなくちゃいけないから最初からそんな項目付けないでほしいよね。
— 錦 (@nishiki59) October 23, 2015
ついにキレる人も。気持ちはわからなくもありません。
履歴書に「特技」を書かせるのは、日本特有!? という見方があります。ある採用担当者は、
「英語の履歴書では、資格は書いても、“特技”を書くことはありませんよね。根本的には、日本の企業が、新人には即戦力を求めていないからではないでしょうか」
と指摘します。そして、
「特技を書いてくれると、雑談ができます。その人が自分の会社とあうかどうかをみるときに、少なくとも雑談能力はわかるということです。このとき、採用面接官が話を広げやすいように具体的に、かつわかりやすく話さなくてはダメ。例えば“特技”が“どこでも寝ること”だったら、どのようにして何時間寝ているのかとか、自分なりの工夫とか、そういったオリジナリティがあれば良いですね」
とアドバイスしてくれました。また別の担当者は、“何を書けば良いか”ということについて、
「基本的に初対面なので、話のいとぐちでしかありません。ウソでなければなんでも書いて良いです。この特技は良いね、この特技をもっているから採用、なんていうことは滅多にありません。ただ、ツッコまれたときに、語れる程度のものは欲しいです。自分はこれで個性的に話ができる、っていう何かをもっていれば、書けばいいと思います」
とコメントしました。
その一方で、こんな声もあります。もちろん、こう書けば採用されるというわけではありませんが……。
転職活動中の履歴書。 特技なんてほんとなくって、苦し紛れに『タッチタイピング』『HP作成』『人の顔を覚えること』って書いたら、最後のが効いて採用された。 最初の仕事は上司約130名の顔と名前と所属を数日内に覚えることで早速詰むw でも見せてよとかなんないし、地味にお勧めの特技。
— こに。 ͛⚯̮ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ (@koni_sunset) October 4, 2015
履歴書の特技欄に「週一で合コンを開催できます」って書いてあったら、「あの子は他人とは違う不思議な魅力を感じる」とかなんとか周囲を説得して採用するね。
— なおき サタデーナイトフィーバー (@NaokiGeneralist) September 24, 2015
#twnovel 履歴書の特技の欄に「オロナインを塗ること」と書いてきた奴がいたので、面白い奴だと思って採用した。その時にはまだ、オロナインを塗ることの奥深さ、そして恐ろしさを知らなかったのだ。私はもうオロナインから、そして奴から離れられそうにない。
— フィッシュ (@fish_or) December 18, 2009
履歴書の特技に「ポップコーンの早食い」と書いたやつに、何故書いたのか聞きたかったから採用した
— BOSS川家康 (@bossbossboss111) February 16, 2013
まとめると、「自分が話せること」なら、何を書いてもOK。特技で落とされることは、まずありません。また、「特技」というと、何か凄いことのような印象がありますが、面接官との話のきっかけをつくるためにも、何らか書いたほうがオススメ。何もないと思わず、自分が好きなこと、どうしてもやってしまうこと、こだわりがあることなどを振り返り、どんな小さなことでも見つけてみましょう。