社員食堂といえば、「安いから」利用というイメージですが、最近では、値段の安さに加え、健康に気を遣ったメニューや、朝食から夕食までの食事を提供したり、カフェや会議コーナーとして外部の人との打ち合わせやバー利用もOKなど、社員食堂もさまざまに進化していることが話題にのぼります。社員食堂の魅力とは?
まずJOBRASS編集部では、就活生114名を対象に「社員食堂に憧れるかどうか」を尋ねました。
【社員食堂に憧れる?】
・憧れる 43.0%
・憧れない 57.0%
男女別にみてみると、社員食堂に憧れるのは、男性が41.3%なのに対し、女性は45.1%。女性のほうが“社食”に憧れる割合が多いようですが、どういったところが魅力なのでしょうか?
社食は、今やランチだけでなく、早朝出社や残業の従業員に、朝食や夕食を提供するサービスを行うところも出てきています。その他、時間を区切って喫茶利用やアルコール提供をおこない、パーティー会場として運用するケースも。
産労総合研究所の調査(2012年)によると、社員食堂の設置率は4割。大企業は7割以上にのぼっています。定食と麺類が主流ですが、グラムバイキングをおこなうところもあり、また4割以上が日々献立を入れ替えるなど、メニューに工夫が凝らされているようです。
総合マーケティング支援を行うネオマーケティングが、社員食堂がある男女600名に対して実施した調査(2015年)では、社員食堂を利用する理由の最も多い回答は、やはり「安いから」。上位からのランキングは以下のとおりです。
「値段が安いから」67.0%
「外で食べるのが面倒だから」33.0%
「外に買いに行くのが面倒だから」31.6%
「料理がすぐに出るから」20.4%
「栄養バランスがいいから」19.7%
「おいしいから」19.5%
「メニューが豊富だから」18.1%
「落ち着けるから」8.0%
「大盛りなどのサービスをしてくれるから」3.5%
ちなみに、社員食堂派の人からは、価格の安さに加え、「社食にかかる費用は給与天引きなので、お小遣いを減らさなくて済む」「雨が降っているときに、外に出ないで食事がとれる」という声が聞かれました。
反対に、社員食堂ではないところで食事をとるという人からは、
「外部飲食業が(社員食堂として)入って、値段が高くなり、外に食べに行くのと変わらない」
「ヘルシーメニューばかりで、ガッツリ食べたいときに食べるものがない」
「昼休みは外の空気を吸いたい」
という意見。
社員食堂は福利厚生の一つ。志望動機として”社員食堂が魅力的だった”はNGですが、企業研究をするときに、社員食堂にも注目してみてはいかがでしょう?
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:就職活動生(大学3年生、大学院生(修士課程または博士課程))計114名