一橋大学
経済学部
T.I.
内定先:会計コンサルティング会社
私が就活で最も大変だったというか苦痛だったのは、朝の満員電車です。
私は人と話すことや人の話を聞くことが好きで、就活そのものは楽しいと感じていました。しかし、これまで電車通学をしたことのなかった私にとって、身動きすらとれないほど混んでいる電車で過ごす1時間は、とても苦痛で無駄なものに思えました。そこで、早起きをして朝6時の電車に乗り、説明会や面接会場の近くのカフェなどでESを書いたり、面接対策をしたりして、満員電車に乗ることを避けるようにしました。
何かとストレスの溜まる就活において、ストレスフリーで過ごせるよう工夫することはとても大切なことだと思います。
3年のサマーインターンの選考にエントリーし始めた6月が、就職活動の始まりでした。当時は日系企業しか視野になく、銀行・保険・インフラの3社のインターンに参加しました。どれも5日間で、本選考で有利になるという噂のあるところを選びました。
秋はゼミが忙しかったため、特に就職活動らしいことはせず、11月以降外資系企業を、日系の練習として受けるつもりで調べ始めました。同時にどんな働き方がしたいか、働くうえで自分にとって何が大切なのかをこれまで以上に考えるようになり、その結果、外資系数社が第一志望群に入るようになりました。
12月・1月は日系企業のウィンターインターンの選考・外資系企業のESや筆記があり、2月には政府系金融・飲料メーカー2社のインターンに参加、外資の面接が始まっていました。3月上旬には、これまでに参加したインターンや様々な経験から、業務系コンサルと飲料メーカーが第一志望になっていました。
4月には外資コンサル2つから内定をいただき、その1つを受諾させていただきました。
自分の考えをクリアにしておくこと、自分の強みを理解することだと思います。
まず前者について、私は、矛盾なく論理的に、相手にわかるように自分の考えを伝えるには、本音を話すに尽きると思っています。これまでの人生を振り返り、どんなことが好きだったか・嫌いだったか、何が大切かなどを洗い出しました。自分について徹底的に考察しておき、それらを端的に話せるようにしておけば、深堀されても意見に詰まることはないように思います。また、私は、自分の強みはコミュニケーション能力だと考えていますが、それをしっかりアピールするようにしていました。
自分の強みを活かせる会社が、きっと自分にとっても、よい会社なはずです。その点を評価してもらえるよう意識するとよいと思います。
ゼミで論文を作成し、韓国で開かれた論文発表会でその内容をプレゼンしたことです。私の所属するゼミでは大学3年の7月から11月にかけて、グループで論文の作成をおこないます。グループのテーマは「輸送費」で、輸送費に焦点を当てて日本の国際貿易の現状を計量的に分析しました。
その中で特にこだわったのは、プレゼンの資料作成です。発表相手は国際経済学を専門とする教授、学生たちでしたが、自分たちの論文をまだ読んでいない相手に私たちの研究成果をわかってもらうにはどうしたらよいかを考え、試行錯誤を重ねました。客観的な視点を意識するため、他のグループのメンバーや他大学の友人に繰り返し意見を求めたり、グループ内でも批判的な意見を出す時間をあえて設けたりしていました。「相手に理解してもらう」という点にこだわったのは、研究はそれそのものに価値があるのでなく、他人に認められてこそ意味があると思っているからです。この考えは研究に限ったものでなく、何かを表現すること一般に対して、私が大切にしていることです。
この考えがあったからこそ、自己満足に留まらない研究成果があげられたと思っています。
余裕を自ら作ること。これは就活に関してだけでなく、私が普段から大切にしていることです。
就活に関して言えば、インターンに参加して、他の学生よりも有利な状況を作っておく。志望する企業やいけそうな企業をしっかり選び、無駄に多くの企業を受けなくて済むようにする。忙しい時期にバイトをしなくてもいいよう、金銭的な余裕を作っておく。3年までに単位を取り終える。などなど、少し先のことを考えて、その時の自分が楽をできるようにしておくことは、就活で追い込まれないために大切なことなのではないかと思います。
就活は人生のかかったものかもしれませんが、楽しんで乗り越えることができたら、結果もついてくるかなと思っていました。これから就活をするみなさんも、ぜひ就活を楽しんで、その結果、成功することを祈っております。