JOBRASS編集部の調査によれば、半数の人が第一志望ではないのに、どの企業に対しても「御社が第一志望です!」と言ってしまった経験アリ。企業側だって、面接を受けに来る学生が、競合他社を含めて複数受けていることは承知のはずなのに、それでも繰り返されるこの質問。一体なんのためにあるのでしょう。そして、実際に「第二志望」といったら落とされてしまうのでしょうか!? 学生の声、企業側の声を探ってみました。
JOBRASS編集部では、就職して1~2年たった社会人になりたての人計128名に、「第一志望でないのに第一志望と言ったことがあるかどうか」を尋ねました。
【第一志望でないのに第一志望と言ったことがある?】
・ある 52.1%
・ない 47.9%
「第一志望でないのに第一志望と言ったことがある」という人は、全体の52.1%。半数以上の人が、本心を隠して「第一志望です」と言ったことがあることを明かしました。また男女別にみてみると、「第一志望でないのに第一志望と言ったことがある」男性は56.3%。女性は49.3%でした。
「何がなんでも第一志望と言うべし」という意見
・面接官から「弊社は第一志望ですか?」と聞かれた場合、迷っていても「はい、第一志望です」と答えても良い。……て言うか、そう答えなきゃ! 面接官が鵜呑にするかは別として、そう言わなければ次に進めない可能性の方が高い
・就活にて塾を数カ所受けた友達の一面接。
面接官「◯△塾も受けられているようですが第一志望は?」
友「はい、御社です!」
面「もうひとつの所でも同じ事言うんでしよ?」
友「……私は第一志望はと聞かれた場合、御社です!という答えしか持ち合わせておりません。」
正直に「第一志望ではない」と答えた人の声
・俺、面接官に「弊社が第一希望ですか?」って聞かれたとき「わかりません! いろんな人と相談してから決めたいです。」って答えてしまったけど、なぜか内定貰えたよ(笑)
・帰り際に面接官に質問等ないか聞かれたO君。「まだ他社もあるのでじっくり考えてみます」と返事。第一志望のこの会社からは二度と返事はなかった(笑)
企業が、学生に「第一志望かどうか」を尋ねる理由は、「安心感」。せっかく内定を出すのであれば、「是非ここで働きたい」という人を優先するのは当たり前のことです。
もちろん、「第二志望」と答えて、絶対に落とされるというわけではありません。ただ、「それでも採用したいかどうか」という相当ずば抜けたポイントが必要になります。あるいは「補欠」扱いか……。
「あえて第二志望と言う必要はないですよね。受けるところはすべて同列・第一志望という気持ちでいれば良いのです。“第一志望”と答えることは、もうマナー。第一志望でなくても、面接の場で第一志望と思える演技はしてほしい。恋愛と同じで、“キープ君”扱いといわれていい気持ちはしないものです」(ある採用担当者)
ウソをつくことをすすめるというわけではありません。ただ、企業としても第一志望と考えてくれているような熱意のある学生を採用したいと考えているということは念頭に置いて選考に臨むとよいでしょう。
企業によっては、さらに突っ込んで「何故第一志望なのか」「競合他社よりもウチである理由は何故なのか」という質問をしてくるでしょう。その場合に備え、面接を受ける企業がいちばんだと理由を用意しておきましょう。
もしかすると、複数から内定をもらい、「第一志望」と答えたところでも内定辞退を余儀なくされることも出てくる可能性があり得ます。この場合、「あの時は第一志望でしたが……」と、きちんと説明すればOK。前出担当者の声にあるように、その時は「すべて第一志望」という気持ちで臨んでいれば良いのです。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2015年9月25日(金)~2015年9月28日(月)
対象:就職して1~2年たった社会人になりたての人計128名