あなたは就活面接の際、質疑応答ばかりに注意していないでしょうか。実は、面接室への入室時に基本的なマナーが出来ていないと、それだけでマイナス評価を受けてしまいます。入室時の心構えや基本マナーのポイントをご紹介しますので、しっかり覚えておきましょう。
面接は当然ながら、絶対に遅刻しないことが基本です。社会人になっても、時間厳守は原則と考えましょう。面接室では、少し前から面接官の方々があなたを待っているかもしれません。もし交通機関の乱れなどでやむを得ず遅れそうなときには、必ず電話を入れておきましょう。遅刻確実でなくとも、可能性が出たら早い段階で連絡することが肝心です。尚、目的地に到着する時間は30分前を心がけてください。
会社に着くと、緊張が高まってくることでしょう。まずは落ち着いて、ビルへ入る前に次のような点を確認してみてください。
1)携帯電話やスマートフォンなど、音が出るものは全て電源をOFFにしましょう
2)コートは、あらかじめ脱ぎ、綺麗にたたんで手に持ちましょう
3)トイレは、事前に済ませましょう
4)面接時に提出する書類がある場合は、鞄からすぐ出せるようにしておいてください
5)採用担当者のお名前を、今一度確認しておきましょう。
確認が済んだら、ビルの中へ入って受付へ。ロビーや受付前でウロウロすると、格好が悪いだけでなく不審者と思われてしまうかもしれません。
受付で訪問の趣旨を伝えると、担当者を呼び出してもらえるでしょう。ここでの言動・行動も、チェックされていることが多いものです。ビルに到着した瞬間から、面接試験が始まっていると思って臨んでください。
まず受付の方に挨拶して、「大学名」「名前」の後に面接で来社したことを伝えましょう。訪問先の担当者が分かっている場合は、「◯◯様に」と名前を告げて取り次いでもらいます。例えば、このような応対を参考にしてみてください。
「こんにちは。お忙しいところ失礼いたします。○○大学○○学部の○○と申します。本日○○時に面接のお約束をさせて頂いております。(採用)担当者の○○様はいらっしゃいますか。」
大切なことは、正しい日本語でハキハキと元気よく話すこと。緊張して噛んでしまわないよう、一呼吸置いて落ち着きましょう。
それでは次に、面接会場の控室でのふるまいについて、気を付けていただきたいポイントをお伝えします。
受付を済ませると、程なくして迎えが着ます。面接の控え室に通されたら、他の人の迷惑にならないよう静かに座っておきましょう。持参した資料などに目を通しながら、面接の順番を待ちます。いくら就活に関係あっても、新聞を読んだり、携帯電話・スマートフォンを触ったりするのは控えましょう。どうしても新聞などが読みたい場合には、あらかじめ読む部分を切り取ってスクラッピングしておくのがおすすめです。
また、もし喫煙者の場合には、たとえ控え室に灰皿が置いてあっても我慢しましょう。控室での行動はどこで見られているか分かりません。できる限り大人しく、呼ばれるまで待つことが基本です。
面接の順番が来て呼ばれたら、まずドアをノックしてから入室しましょう。ノックは3回してください。日本のビジネスマナーにおいて、ノックの回数は3回です。ちなみに、アメリカでは4回ノックがビジネスの常識なので要注意です。
室内から「どうぞ」といった入室を許可する声が聞こえたら、はっきりとした声で「失礼します」と言って入室します。入室しても、ドアを後ろ手で閉めてはいけません。必ずドア側を意識して閉めてください。ただしこの時、面接官にお尻を向けるのは失礼に当たります。身体の向きに気をつけながら、そっとドアを閉めてください。
ドアを閉めたら面接官の方へ正対で向き直り、その場で「よろしくお願いします」と一礼してから面接官の前まで進みます。イスの前まで言っても、すぐに座ってはいけません。「○○大学○○学部の○○と申します。本日はよろしくお願いします」などと、簡潔に挨拶しましょう。面接官から「お座りください」と言われたら、「失礼します」と告げてイスへ腰を下ろしてください。
例えばグループ面接を行う場合でも、入室前後の流れは個人面接とさほど変わりません。1点、ドアは最後に入室した人が閉めることとなります。ドアが閉まらないよう、次の入室者がドアに手を添えるまでドアノブを押さえあげましょう。最後に入室した人は、ドアノブを手に持ったまま「失礼します」と会釈して入室する点が、個人面接とは異なる点です。
入室前後は緊張してしまいますが、胸を張り、自信を持って進んでください。ノックはしっかり聞こえるように。ドアを開ける前の「失礼します」という挨拶は、特に声をしっかり出してください。ドアや壁を隔てていますので、小さな声では聞こえません。せっかく挨拶しても、聞こえないために「この人は挨拶しないで入ってきた」と思われては損です。その後も明るい表情で顔を挙げ、ハキハキと発言することを忘れないようにしましょう。
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