3月解禁とはいえ秋や冬から就活をスタートする学生さんも多く、就活中はコートを着ることが多くあります。少し肌寒いときには、春でも軽めのコートを着ることでしょう。就活中に初めてコートを着た人の中には、訪問先の企業に着いてから「コートをどうしようか」と慌ててしまうかもしれません。ここでは、就活でコートを着用した際のマナーをご紹介します。
まずは、コートを脱ぐタイミングを見ていきましょう。脱ぐタイミングは、その後のコートをたたむ時間や持ち方などにも影響しますので、とても重要です。脱ぐことだけを考えるのではなく、脱いだ後にコートをどうするかも考えておかなければなりません。
・会社の建物に入る前に脱ぐのがマナー
基本として、会社の建物に入る前にコートは脱ぐことを心掛けましょう。
日頃意識したことがない場合、「外で脱ぐ」ということに戸惑うかもしれませんが、正式なマナーです。
エントランスで脱ぐと、企業の担当者が待っていたり、すぐに受付で名前を書く作業があったりして、
慌ててしまう場合があります。
そのためにも少し手前から準備しておくとスムーズです。
またちょっと迷ってしまうのが、オフィスビルに入居している企業に訪問する場合。
寒い時期など入口で脱ぐことを迷ってしまうことがあるかもしれません。
しかし、人事担当者がエレベーターホールから案内のため立っているケースもあります。
ビルに入る前に脱いでおくことを心掛けましょう。
あまり遠くない面接会場だと分かっている場合は、最寄駅で脱いでおくのも一手です。
よほど駅から遠い場所でない限り、寒さよりもマナーを優先しましょう。
では、脱いだコートはどうすればよいのでしょうか。コートを脱いでスーツ姿になれば、面接に向かう姿としては整っています。さらにきちんとした姿で面接に向かうために、邪魔になりがちな脱いだコートの扱いについてもよく覚えておいてください。
・コートはたたんでバッグの中にしまっておく
一番きれいな方法がこちらです。あらかじめバッグはスペースを空けておくようにしておき、コートをきれいに折りたたんで入れます。こうすることで、たたんだコートをどうするかを考える必要もなくなるでしょう。手に持っていることもないので、面接のことだけ考えればよい万全な状態になります。余計な悩みを持つことなく、面接に全力投球したいという人にはおすすめの方法です。
・コートは荷物置き場に置く
コートを着用するような季節になると、企業ではコートやマフラーなどの荷物を置くための荷物置き場を設けているところが増えます。そんな企業では、遠慮なく荷物置き場を使わせてもらいましょう。椅子にかけたり、膝上に置いたりする必要はありません。
・床に置いたバッグの上に置く
荷物置き場がなく、バッグの中に入れることもできない場合は、床に置いたバッグの上に置いておきます。企業によっては、コート掛けや使っていない椅子を使わせてくれるところもあるでしょう。
脱いだコートのしまい方は悩むところです。椅子の背にかけたり、膝上にひざ掛け代わりにかけたりするのは、だらしなく見えることがあるので避けた方がよいでしょう。バッグの上に置く際には、コートの重みでバッグが倒れないよう注意が必要です。
真冬であれば、コートに加えてマフラーや手袋を着用する人も多いでしょう。マフラーや手袋は、恐らくコートを脱ぐ前に取るはずです。こちらも、取った後の扱いを覚えておいてください。
・マフラーはたたんでバッグの中へ
マフラーは、きれいにたたんでバッグの中へしまっておきます。マフラーはコートを脱ぐ前に取るので、まずマフラーを取ってたたんでバッグの中へ入れましょう。その次にコートを脱ぐと、コートをバッグの中へ入れられなくても手に持っていることができます。
・手袋はコートのポケットかバッグへしまう
手袋をしている人は、先に手袋を取ってコートのポケットにしまいます。それからマフラーを取ると、きれいにたたむことができるでしょう。コートのポケットに入らないようであれば、バッグの中にしまうようにしてください。
なぜコートやマフラーを事前に脱ぐのかというと、基本的に「コートやマフラーに付いた汚れを建物の中に入れない」ということ。そのため、コートやマフラーは企業担当者の目に付かないようにする方が良いのです。
脱ぐタイミングやしまい方は、限られた面接時間の中で合否に関わるかもしれない重要なポイントです。面接官は、そうした細かい立ち居振る舞いを見ています。社会人になってからも基本となるマナーですので、事前にしっかりと身に付けておきましょう。