一橋大学経済学部
K.S.
内定先:ITサービス
「将来どういう仕事をしていたいのか」「どういう人間になっていたいのか」「どういうキャリアを描きたいのか」、そういったことを真剣に考えたことがないまま就活を始めてしまい、「どういった会社を受けるべきなのか」「どういう職種で受けるべきなのか」、そういう最初の一歩がわからず苦労しました。それを克服するため、将来のことを考える時間を意識的に作り、仲のいい友人や社会人と話をする中で、自分のキャリア観を形成していきました。
4年生の3月あたりから就活を開始しました。就活とは関係のないイベントで、その会社の社員の方と出会いました。元々あまり就職する気のない会社だったのですが、その社員の方が熱心に他の社員の方々を紹介してくださり、次第にその会社に惹かれていきました。ついには社長と二人で飲みに行くことになり、話をしているうちに意気投合し、その場で内定を頂きました。最初から最後まで「面接」というものがなく、面白い会社だなと思いました。
スキルセット、心構え、そして人間性だと思います。私は学生時代にIT系のスタートアップ企業で働いていたため、デザイナーとしてのスキルセット、そして小さな会社で働く上での心構えを持ち合わせていました。しかし比較的小さな会社に入社するにあたって、それは最低条件であり、最後に見られるのは人間性だと思います。私は、多くの社員の方々や社長と話をする中で、彼らに自分の人間性を認めてもらえたように思います。自分の気持ちを偽ることなく、素直に話すことが大切です。
スタートアップの会社でデザイナーとして働いたことです。ショッピングアプリを作る会社にいたのですが、そのリニューアルデザインをほとんど一人で作りました。社長と議論し仮説を立て、仮説をもとにデザインを作り、ターゲットユーザーにヒアリングをして仮説を検証するというサイクルをスピーディに回しました。最終的に完成したデザインは、ユーザーの継続率上昇という、デザインリニューアルにおいて定めていた目標を達成することができました。
とにかく、自分のコミュニティの外側へと出て行くこと、多くの学生や社会人と出会うことが、就活の第一歩です。ひとたび自分のコミュニティを抜け出てみると、色んな学生や社会人がそこにいると知ることができます。将来の夢なんて、大学生のうちには決まらないものです(決まっている人は、よっぽどすごい人か、視野の狭い人です)。思い込みで自分の可能性を狭めることのないよう、多種多様な価値観、生き方、人種、職業に触れ、自らの可能性を最大化する生き方を模索していただければと思います。