社会人になって何年かするとぶつかるのが、「昇進」というモンダイ。同じ入社年度でもだんだん“差”がついてきて、気がつけば同期の一人は“リーダー”という肩書になっていたり、はたまた入社年度が自分より下の人が上司になっていたり。
ところで、“昇進できる人”って、どういう人? 今回JOBRASS編集部では、採用担当者114名に、その特徴・傾向を教えてもらいました。
「ゴマをすれる」(男性/総務・人事・事務/35歳)というと、なんだか“能力はないのにおべっかを言うことだけが得意”というイメージがありそう。では実際に「ゴマすり」が昇進できるかというと、それだけでは無理というのが大半の回答でした。
多かったのは、コミュニケーションについて言及するものでした。まずは、話が上手であることに加え、“独りよがりでない”こと。他人の話を聞き、思いやる力と協調性、気配りができる力はマストのようです。人をまとめる立場として、基本になる力ですね。
・話がうまく、人をまとめるのが得意。(男性/総務・人事・事務/36歳)
・話し方がしっかりしている(男性/営業・販売/49歳)
・話し方が上手(男性/営業・販売/36歳)
・相手の心を引き付ける話し方をする(女性/営業・販売/46歳)
・相手の話を良く聞く(男性/金融関係/40歳)
・協調性がある(女性/その他/34歳)
・人間力(男性/会社経営・役員/44歳)
・人当たりがいい(男性/研究・開発/41歳)
・気が利く人(男性/営業・販売/47歳)
・気使いがある(男性/その他/45歳)
・気配りが嫌みなくできる人(男性/コンサルタント/40歳)
・空気が読める(男性/総務・人事・事務/38歳)
また、周囲から信頼され、人望を集められる人。加えて、人を上手に“使える”ことも大切です。
・誰からも信頼される(男性/総務・人事・事務/40歳)
・周囲の誰からも認められ能力と人望のある人(男性/その他/47歳)
・何故か周囲を味方にする(男性/コンピュータ関連以外の技術職/37歳)
・とにかく敵を作らない(女性/総務・人事・事務/47歳)
・愛されていること。もちろん頑張ってるかどうかは当然として、自分なりに自分を表現できている上で愛されていること(女性/その他/33歳)
・理由はわからないがなぜか上司に可愛がられる(天性の何かを持っている)人(男性/その他/46歳)
・相手の懐にうまく入り込めるコミュニケーション力を持った人(男性/デザイン関係/41歳)
・業務の運営、遂行を重視する(男性/総務・人事・事務/40歳)
・人をうまく使いこなせる人(男性/研究・開発/40歳)
・世渡り上手な人(男性/営業・販売/42歳)
そして、人望につながるのは、しっかりとした信念と責任感をもったうえで努力していることと、行動力。ポジティブ思考で、人を引っ張っていくことも重要な役割です。
・しっかり信念を持っている(男性/金融関係/49歳)
・考えがブレない。対応が早い(女性/企画・マーケティング/44歳)
・他人のことを先に考えるが、自分の考えもしっかり持っている人(男性/公務員/48歳)
・堅実に物事をこなす人。責任転嫁をせず、例え失敗しても取り組み姿勢が明確である事(男性/営業・販売/43歳)
・責任感のある人(男性/総務・人事・事務/46歳)
・目の前の事をコツコツこなす事が出来る人。失敗を人のせいにしない人(女性/金融関係/41歳)
・スピード感がある(女性/その他/41歳)
・その場で行動できる人(男性/総務・人事・事務/40歳)
・意欲があり、行動力がある人(男性/その他/48歳)
・勤務時間外も仕事に結びつくように、セミナーへ参加したり勉強を惜しまない人(女性/総務・人事・事務/27歳)
・好奇心と創造力のある人(男性/その他/46歳)
・努力家(男性/その他/44歳)
・とにかくプラス思考(女性/総務・人事・事務/43歳)
・どんなことが起きてもめげない(男性/コンピュータ関連以外の技術職/33歳)
・何事にも前向き(男性/会社経営・役員/40歳)
・失敗を恐れない人(男性/その他/37歳)
・前向きな発想(女性/その他/41歳)
ある人事担当者は、「同族企業や小さい会社などは別かもしれませんが、上司に可愛がられているだけで昇進できる時代ではありません。昇進したいかどうか、できるかどうかは別にして、多くの昇進する人に共通するのは、“ああ、やっぱりあの人は昇進するんだな”と納得感があるということです。昇進したいからといってやたら上司の顔色をうかがっているのではなく、年齢に関係なく、能力を磨き続けることが大切だと思います」と話してくれました。
【調査概要】
方法:JOBRASS就活ニュース調べ(インターネット調査)
調査期間:2017年10月13日~23日
対象:企業の採用担当者 計114名